「空師の仕事が空を広げる」

 蘇南高校の入り口前の民有地の伐採作業は、最後の難関とも言うべき局面になっています。
 電線近くの樹木を寝かせなければならないからです。

 今日は、いよいよその仕事のために空師(高い樹木の上で伐採を行う専門の方)が来てくださいました。
 写真ではあまりに向こうの樹木に融けこんでしまい、マーカーをしてみました。空師は、何十本という枝を切り落とし、針葉樹を諏訪大社の御柱(おんばしら)のようにし、それを上から少しずつ細切れにしていきます。たびたび樹木は右に左に大きく揺れますが、空師は着実に迅速に作業を進めます。
 見事に伐採の作業が終わりました。「空」が一気に広がりました。

 実は、今朝、出勤するために坂を自動車で登ってきて、グラウンドの入り口の大きなカーブを曲がったとき、一瞬、自分は道を間違えてしまったかと焦りました。週末の伐採作業で、蘇南高校のキャンパスの風景が、樹木にさえぎられることなく目の中に飛び込んでくるようになっていたからです。
 田中木材さん、本当にありがとうございました。
「空師の仕事が空を広げる」