「学校を映画館にする」

 今日の午後は、体育館で全校映画鑑賞を行いました。
 昔は南木曽町にも二軒の映画館があったと言います。映画館の大きなスクリーンで映画を観た経験のある高校生は、年々少なくなっているはず。これは文化の衰退でもあります。

 塩尻の東座さんと長野映研さんのご尽力により、体育館が「映画館」のようになりました。
 シネマコラムニストの合木梢さんによる映画の紹介から始まります。(これがあるから映画を観る楽しさが倍増する。)そして、片渕須直監督、こうの史代原作「この世界の片隅に」(2016年)を上映しました。
 広島と呉を舞台に、太平洋戦争の時代を懸命に生きた人々を描いた秀作です。この世界の「片隅」に生きる小さな人々の「圧倒的ないのちの重み」について考えたひとときになりました。

 上映会の後、生徒会長が東座さんと長野映研さんに、これから映画の感想を友人と語り合いたいと御礼の思いを述べました。
 コロナの時代だけれども、できることは山ほどあります。町に映画館がなければ、作ればいいのです。映画は、やはり最高です。(中学生の頃は映画評論家になる夢を抱いていた小川の述懐。)
「学校を映画館にする」