「大人や先生だって、答えを持っていない」

 今日は、2年生の「産業社会と人間」の授業を使って、これから3年次にかけて行う「総合探究」という探究的な学びのキック・オフの学びをしました。題して「探究のレッスン」。

 2時間連続の学習会が、それこそあっという間に終わり、探究することの意味が心に残りました。
 WillとCan(好きなこと・出来ること)を自覚し、Need(問題意識・疑問)を掘り起こしていく。テーマを探究していくことは、いくつもの壁や挫折に直面するけれども、試行錯誤しながらそれを乗り越えていく。そして、探究とキャリアデザインが結びついていく。
 「大人、先生だって答えを持っていない。(だからこそ)あなただけの未知なる旅へ。」

 これが今日の結論です。本当にそうです。教員も答えをもっていない。そんな唯一解のないテーマを生徒たちが高校生活の総仕上げとして探究していくのです。

 講師は、島根県で活躍している「地域・教育魅力化プラットフォーム」のディレクター、長谷川勇紀さんです。昨年度までお勤めになっていた福島県立ふたば未来学園高校時代に私は長谷川さんと出会うことができ、とっても大切なキック・オフの学びの講師を2年続けてお願いしています。
 今日は、ふたば未来学園の卒業生の志賀さんにも進学先からつながっていただき、高校時代の探究について、じかに語っていただきました。(志賀さんの防災の探究は3・11と高校生が向き合った素晴らしい学びです。)

 2年生がキック・オフだとすれば、3年生はいよいよ来週に総合探究発表会です。長谷川さんと志賀さんとの出会いで始めた本校の生徒たちの探究は、1年経ってみると、感動的な仕上がりになりました。
 今日もまた、蘇南高校の丘から世界とつながって学びを進めました。長谷川さん、志賀さん、本当にありがとうございました!
「大人や先生だって、答えを持っていない」