「執筆した研究書が3刷になる」

 10月に出版した『岩波講座世界歴史01 世界史とは何か』(岩波書店)が、3刷になるという連絡が編集者から入りました。1万部の大台に乗りました。
 なんと嬉しいことでしょう。

 私が責任編集をして、心から信頼する歴史家・歴史教師・歴史に関する仕事をしている方々に論文を書いてもらい、私自身が総説を書きました。
 一般読者に届けたいと思って、表現をなるべく平易にしたつもりですが、それでも歴史とは何かを根本に掘り下げながら難しい議論をしている本です。総説のテーマは、「歴史とは何か」。他の論文は、「時間認識とは何か」「空間認識とは何か」「現代歴史学とは何か」「環境と歴史学」「感染症と歴史学」「ジェンダーと歴史学」「サバルタンと歴史学」「歴史認識対立」「歴史教育」などなど。
 日本経済新聞・朝日新聞・信濃毎日新聞などでとりあげていただいた影響も大きいのだと思います。

 さらに幸せなことに、この本に関連して富山県と岐阜県で(オンラインですが)講演をしました。年明けには千葉県で講演をする予定です。
 対話をとおして、自分自身の歴史に対する考えを、さらに深めていきたいと思っています。

「執筆した研究書が3刷になる」