「探究は一生続いていくものだと思う」

 今日は、3年生の「総合探究発表会」でした。3年生が1年間の探究の成果を発表して、1・2年生や保護者の皆さんと対話をする「ポスターセッション」と、選抜された3班がオンラインで県内外の視聴者の皆さんに発表して対話をする「全体発表」の2部構成です。

 「ポスターセッション」の発表も実に興味深い成果が並びます。アレルゲンのない美味しいクッキーを試行錯誤して作ったとか、南木曽町の植物を活用してスキンケア液を作成したとか、木曽特産の檜のマキハダからなるランプシェードを作ったなど、どの生徒もステイクホルダーのもとにフィールドワークに伺い、自分のキャリアデザインを考えながら人々の幸せと繋がる方法を考え、実践しました。(DOを本校では大切にしています。)

 「全体発表」の3班は、①防災班(麓の地区から学校への避難路を開設・避難訓練の方法を生徒主導に刷新)、②南木曽ねこ班(若者向きの新デザイン商品を開発・レンタルショップ開設・CM作成)、③離農対策班(水田の水量の自動調整装置の開発)の生徒たちでした。
 
 今回の工夫は、大講義室に来賓(南木曽教育長)のほか、探究アドバイザー(高橋さん、熊谷さん、柴田さん、吉田さん、大前さん、川本さん~大桑村・南木曽町・中津川市の魅力的な方々)に勢ぞろいしてもらって次々に意見をいただきました。
 また、オンラインで信州大学の荒井先生、福島県立ふたば未来学園高校の林先生と生徒さん、奈良女子大学附属中等教育学校の二田先生、ベネッセの小村先生、県内の高校・中学校の皆さんにつながっていただき、たくさんのアドバイスをいただきました。
 「対話・対話・対話」のひとときでありました。(皆様、本当にありがとうございました。)

 とにかく物事はなるべく多角的に見た方がいい。そのためにはできるだけ多くの人々と出会い、対話をした方がいい。その中で自分の「思い」を燃やし続け、試行錯誤をしながら人々が幸せになる方法を紡ぎ出す。

 生徒代表が終わりのあいさつで「探究は一生、続いていくものだと思う」と言いました。まさにそのとおりです。

 ふと、3年生の皆さんが、大人の表情になっていることに気づいたのでした。
 大したものだ、とつぶやいている自分がいました。

「探究は一生続いていくものだと思う」