「3年生が学校目標と自分の関係を振り返る」

 蘇南高校が生徒に育みたい力をうたっているのが、「生徒育成方針」です。
 生徒育成方針は、「自ら問いをたてて探究する力」とか「未来の自分を想像する力」という大きなイメージと、そのなかに「複雑な事柄であっても最適解を探す」とか、「試行錯誤をおそれない」などの具体的なイメージの2段階で構成しています。

 多くの場合、学校目標は、かかげてもいつの間にか忘れているという事態になりがちです。
 蘇南高校では、ことあるごとにリフレクションをします。一番大切なリフレクションは、卒業式の直前に行います。これらの目標の力がついたと思うかどうか、どのようについたのか(記述)の振り返りです。
 今朝、総合学科主任の小林先生が、そのまとめを報告に来てくれました。

 約6割が「とてもついた」と3年生が自己評価しているのは、「探究力」と「試行錯誤する力」です。「まあまあついた」と合わせると9割5分に及びます。テキストマイニング分析をすると、どの項目も中央に「探究」という文字が拡大されます。生徒の自由記述にはこの言葉が一番よく使われているのですね。

 「未来の自分を想像する力」の自由記述には以下のような振り返りがありました。
・どんなことにも全力で取り組んだ。
・長い時間、努力をすることができるようになった。
・中学校の自分なら考えられないが、課題などにしっかり取り組むことができるようになった。
・諦めずにやれば必ず得るものがあるので、続けたい。
・総合探究を、自分が将来どんな人になりたいのかを考えながら取り組んだ。

 3年生の笑顔が見えてくるようなリフレクションでした。
 学校目標が、生徒への応援歌のようになれて、良かった。

「3年生が学校目標と自分の関係を振り返る」