「余韻を心に刻むこと」

 卒業式の後、1枚のプリントが校長室に届きました。QRコードにカメラをあてると、YouTubeの映像が自動的に再生されるしくみになっていました。

 3年A組の皆さんからのビデオレターでした。
 「本当はお一人お一人の先生にお礼を言いたいのですが、時間が限られているので、私たちからの手紙を送ります」とテロップが流れ、3年間のみんなの写真と生徒からの手紙が画面に出てきます。

 ・・・いのちをくれた親と、賢く生きる術を教えてくれた先生に感謝しています。…先生にたくさんの笑顔をもらいました。…たくさんの補習をしてくださって、ありがとうございました。

 そのようなメッセージが次々とあらわれ、最後にクラス全員の生徒の笑顔と「蘇南、最高!」のテロップが映し出されて、ビデオレターはしめくくられていました。
 卒業式が終わった後も、生徒たちと共有した感動を振り返って、「余韻を心に刻む」ことができています。本当にすばらしい生徒たち。
 生徒たちに励まされ、たくさんの勇気をもらい、私は、今ここに生きていられるように思います。

 令和3年度の投稿におつきあいくださり、本当にありがとうございました。拙い私の文章を読んでくださった皆様のご健勝を、心からお祈り申し上げます。
「余韻を心に刻むこと」