「欠けたリンゴのどこに注目しますか?」

 今日は午前中に保護者向けの授業公開、午後にPTA行事を行いました。木曽圏域がコロナの県独自警戒レベル1のままであり、予定どおりに進めることが出来ました。
 私も4月に新しく赴任した先生方を中心に授業参観をしてみました。先生方が一生懸命授業を組み立てている以上に、生徒の皆さんが熱心に学んでいる姿がとても印象的でした。

 午後はPTA講演会を企画しました。講師をお願いしたのは、上松で「コーチングオフィスじぶんまる〇」を主宰しておられる田上節子さんです。「思春期の子にも今日から使える言葉かけのコツ」というテーマで講演をしていただきました。
 つい小言になってしまいがちな子どもへの声がけを、子どものいいところに着目して言い換えてみる試みです。これはとても大切なことであると同時に、とても難しいことです。そして何とかして実現したいことでもあります。田上さんの明るく丁寧な語り口にひきこまれた1時間となりました。

 我が身を振り返ってみると、自分の子どもに対して「早くやりなさい」「本当にやっているのか」という言葉を繰り返したように思います。まさに小言ですよね。「自己管理できるほうだから、きっとできるよね」などと言えばよかったと反省することしきりです。
 保護者の一人から「部屋をきれいにしなさい」の言い換えはどうなりますかという質問がありました。これは私が担任していた頃、「~を向上させるために部屋をきれいにすると気持ちが引き締まるよ」と言うと効果的でした。

 田上さんの講演の中に、「一部が欠けたリンゴを見た時に、欠けた部分に真っ先に注目してしまいがちなのですが、おいしそうなところがたくさん残っているところに注目したいですね」という問いかけがありました。とても大切な問いかけだと思いました。
 田上さん、素敵なご講演をしていただき、ありがとうございました。
「欠けたリンゴのどこに注目しますか?」