「毒があるけれどもとても美しい」

 世の中にはゴールデンウィークの真っ最中という方もいらっしゃると思いますが、本校はカレンダーどおりに歩んでいますので、今日は登校日でした。

 5月になると身の回りの花々が一気に美しくなります。
 飯田市の我が家の庭も一気に華やいでいますが、台所の窓の下には、昨年くらいからオダマキの群落が形成されています。山野草でもあるオダマキが数多く咲き誇っている光景は、とても美しいものです。

 オダマキは感じで書くと苧環となり、機織りのときに使う糸玉(苧環)に形が似ていることに由来します。
 きれいな花には毒があると言われるように、オダマキも有毒植物です。切り口から出る液が皮膚に付着すると水疱ができるそうですし、口に入れるなどもってのほか。でもヨーロッパ中世で黒死病が大流行した時は、薬草として用いられたと言われます。まさに「劇薬」です。
 
 生徒たちは、自然界の美しいものにあまり関心を示さないので、自然教育を何とかして進めていきたいよねと、教頭先生と語り合ったのでした。
「毒があるけれどもとても美しい」