「蘇峡祭最後に1+1=3は本当だと語りかける」

 今日は、第67回蘇峡祭の三日目(!)。
 クラス発表(本校では個性披露大会と言います)でした。午前中は1・2年生のクラスの発表で、動画やダンス、演劇などが組み合わさって、なかなかの出来です。途中、教員バンドや教員演劇集団が登場し、生徒よりも笑いをとるという若気の至り、反則技を繰り出しましたが、これは見なかったことに…。

 しかし、午後に行われた3年生の発表は、それまでのものをはるかに上回るレベルでした。(本日は午後のみ3年生のご家族に公開しました。)
 3年A組はミュージカルです。生演奏、動画、ダンスを組み合わせて、3年間の高校生活の積み上げの結果としての「今、ここ」があるという演出をしており、私は感動して思わず泣きそうになってしまいました。3年B組は動画を挿入しながらの正攻法のダンスでした。ダンスパフォーマンスのレベルがとても高く、私は写真を撮るのを忘れて見とれていました。(ちなみに審査員の私は、A組B組に1位同点をつけました。)
 
 3年B組の動画のなかに某大手予備校のCMのパロディがありました。独創的な数学を教える「人気講師」が、「1+1=3」と叫んで動画が終る爆笑ものでした。
 閉祭式のときに、私は、「1+1=3」は本当にあるんだよと生徒に語りかけました。3年生のクラスは、1+1+1+…+1をクラスの人数分34(または33)足していったときに、50人分の力とか、60人分の力を発揮しているのです。それが本校の3年生たちなのだと思うのです。
 祭が終り、明日からは3年生は「34人の世界」から自分だけの「1人」の世界に戻って、進路実現を目指していきます。そのときの「1人」は、実は「1.8人」くらいパワーアップした姿になっているはずです。だから残りの高校生活もきっと充実したものになるでしょう。
 写真は、この文化祭をとりしきったすばらしい生徒会執行部の生徒たちです。
「蘇峡祭最後に1+1=3は本当だと語りかける」


 終日、ざんざん降りの雨模様でした。熱中症の心配から解放されていたものの、最後の花火のことがあるので気が気ではありませんでした。
 しかしなんということでしょう。夕方には雨が上がり、南木曽町の一八会の皆さんのお力により、夜空に花火の大輪が咲きました。
 今年もこの花火を見ることができました。
 蘇南高校、バンザイ!
「蘇峡祭最後に1+1=3は本当だと語りかける」