「先生の授業をどのように評価するかを生徒が考える」

 本校では、年に2回、すべての教員の授業について、生徒からの評価を行うことにしています。匿名性を担保し、10の項目について生徒が5段階で評価をします。
 2年前に、私は評価項目をどのような内容にするかについて、生徒会執行部の生徒たちと対話をして改訂をすることを始めました。先生の授業をどのように評価するかを生徒が考えるということになります。

 今年度も生徒会執行部の生徒たちに、どのような改訂をしたらよいかを聞きました。
 生徒の意見を聞くと、なるほどと思わされることが多くありました。例えば、①タブレットを効果的に使用しているかどうかという質問を独立させる。②授業の進度と難易度を別々の質問項目にする。③興味関心をもてる授業かということをズバリ焦点化する・・・などです。

 「何を評価してもらいたいのか、生徒にわかりやすく質問項目を作るべき」…との意見に、「誠にごもっとも・・・」と私は頭を下げました。
 「私たちが評価することに意味はあるんですか?」と聞かれ、「先生たちはとてもこれを真剣に受け止めるので、これは君たちから先生たちへの通知表なんですよ」と私が答えると、生徒たちが「へえ、なるほど」と感心してくれました。通知表って、自分の今の成果と課題を確認するための参考資料なのですから。

 生徒の意見を聞くことは、本当に学ぶところが大きいと、いつも思っています。

「先生の授業をどのように評価するかを生徒が考える」