「秋空のもと思い切り動き、豊かなことばが溢れる」

 まさに錦秋の快晴のもと、球技クラスマッチをおこないました。3年生にとっては最後のクラスマッチになります。

 コロナ感染予防のために、種目をソフトボールとバドミントンにして、リーグ戦でたくさんの試合を行いました。
 最後は「生徒VS教員」のエキシビションが行われ、熱い闘いを繰り広げました。
「秋空のもと思い切り動き、豊かなことばが溢れる」


「秋空のもと思い切り動き、豊かなことばが溢れる」


 開会式でこんなことが起こりました。定番の選手宣誓に立った3年の松瀬さん、熊崎さんが、おもむろに筆でしたためた宣誓文とひらりと広げ、片手をあげて誓いの言葉を読み上げます。

――我々選手一同は、クラスマッチの次の日、次の次の日に来るであろう筋肉痛の恐怖にも負けず、全力で競技することを誓います。そして明日、周囲の人たちに「筋肉痛」という言葉を一切言わないと誓います。山登りではなく残念ですが、羽球とソフトボールでも全員頂上を目指していくことを誓います。
「秋空のもと思い切り動き、豊かなことばが溢れる」


ここで「山登りではなく残念」というのは、春のクラスマッチの閉会式で「秋には南木曽岳登山クラスマッチをしませんか」と私が挨拶してブーイングを浴びたことを受けています。それを引きながら、「全員頂上を目指していく」と結ぶのですから、うまいなあ。
 
 お返しとして、閉会式で私は次のような挨拶をしました。同率2位であった3年A組・B組の代表がジャンケン対決をして、B組の三石さんが負けたことを受けての挨拶です。

――三石さんは私の前でいつもジャンケンに負けています。これで終わりでは淋しいので、卒業式の時に大きなチャンスを与えます。クラス代表で卒業証書授与のために壇上に登ったら、私とジャンケンをしましょう。もちろんそこでも負けたら、A組の卒業証書はすべて没収です。
「秋空のもと思い切り動き、豊かなことばが溢れる」


今度は全校から拍手がわきおこりました。