「生徒たちが考え対話する防災訓練をつくる」

 ストーブ使用を前にして、本日、防災訓練をしました。
 本校では昨年度から防災訓練のあり方を大きく転換しています。

 教頭先生から訓練緊急放送がかかったあと、「どのような経路を通って避難するか」を生徒が5分以内に対話をします。それをもとに、①火元からの距離、②灯油庫からの距離、③ガラス飛散などのおそれがないことの確認・・・などについて授業担当者がチェックして避難コースを決め、行動に移します。
 体育館に集まったところで、3年生の「総合探究」で防災について探究している有賀さん・大塚さん・宮下さんが、土石流についてプレゼンテーションを行いました。南木曽町で過去に起こった梨子沢などの災害を振り返り、どのような前兆があったのかを詳しく振り返りました。

 私がはっとさせられたのは、岩どうしがぶつかりあう「こげ臭さ」がよく言われているのに対し、腐葉土が大規模に動くことによって「排泄物」のような臭いがしたということを教えられた点です。また沢の水が「茶色」になるということが一般的には言われますが、黒色などさまざまな色の証言があります。
 生徒たちは、土石流の兆候を覚えるために、「城豪華」という標語を呼びかけました。シロい雨、ゴーという音、ウんちのような臭い、カわ(川)の水の異様な変色の頭文字をとったものです。

 木曽警察署南分署の方からは「一歩先を行く防災訓練で、とてもよかった」と評価していただきました。
 お互いのいのちを守り合うために、防災訓練を大切な学びの機会にしていきたいと思っています。
「生徒たちが考え対話する防災訓練をつくる」