「北海道斜里高校と北海道大空高校で学校経営の学びを重ねる」

 今日は、北海道のオホーツク地域の二つの総合学科高校を視察して、学校経営のための戦略を練る学びを重ねました。
 
 先月の長崎県への訪問に続いて、北海道の小規模の総合学科高校のキラリと光る取組を、南木曽町教育長の向井さんと見聞したのです。

 午前中は、ユネスコ・スクールでもある北海道斜里高校の増田校長先生を訪ねました。世界自然遺産の知床半島を学区にもつ高校です。「知床学」という地域を舞台にした探究的な学びを推進していることや「地域みらい留学」の国内留学生を受け入れて学校の活力にしていることなどを教えていただきました。
 「観光・ビジネス」関連科目を選択している生徒さんたちが、学習成果を特別に私の前でプレゼンしてくださり、その社会貢献の深さに感動しました。何らかの形で日本遺産をもつ蘇南高校と交流ができればいいですねと語り合いました。
「北海道斜里高校と北海道大空高校で学校経営の学びを重ねる」


「北海道斜里高校と北海道大空高校で学校経営の学びを重ねる」


「北海道斜里高校と北海道大空高校で学校経営の学びを重ねる」


 午後は、なんと町立の総合学科高校として2年前に誕生したばかりの北海道大空高校の大辻校長先生を訪ねました。若き民間人校長です。常日頃、羽織袴スタイルを貫いている豪傑かつ温かな方なのです。
 女満別空港をもつ大空町の高校として、「飛行機人(ひこうきびと)」というスクール・アイデンティティを掲げ、主体的な学習者を育てることを目指している大辻校長先生から、2年次に2回のPDCAをまわす探究学習の方法や、定期考査を廃止した学習指導、1クラス2人担任制の生徒支援など、斬新な学校経営を教えていただきました。
「北海道斜里高校と北海道大空高校で学校経営の学びを重ねる」


「北海道斜里高校と北海道大空高校で学校経営の学びを重ねる」


 長野県のなかにとどまっているだけでは絶対に得られない学校経営のヒントを山ほど学んだ一日です。このようなことが可能になったのも、北海道札幌北高校の林校長先生に、2校の校長先生をご紹介していただき、お口添えをいただいたからこそです。そして南木曽町が補正予算で私の視察を実現してくださいました。
 北海道の3校の校長先生、そして南木曽町の皆様に深く深く御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

 ちなみに、昨日、朝の「特急しなの」の大幅な遅れにより、私たちは飛行機に乗り遅れました。北海道行きを諦める訳にはいかないと、私は必死に飛行機の空席を探しまくり、セントレア空港からの最終便で札幌新千歳空港に渡り、昨夜は泊をとり、今朝の朝一番の飛行機で女満別空港にとびました。レンタカーにとびのって、今日の2校の視察を予定通りに行ったのです。
 どんなときでもブリコラージュすれば、何とかなる。
 万全の感染対策も含め、必死の思いで実現した北海道視察を、蘇南高校の今後の大切な礎にしたいと考えています。