「東北大学のセミナーでどきどきしながら講演をする」

 今日は、東北大学の高度教養教育・学生支援機構のウェビナー「IDE大学セミナー 学生の目を社会に開く――大学によるエンゲージメントの新展開」に、講演者のひとりとして参加しました。
 
 開会あいさつ 大野英男さん(東北大総長)
 趣旨説明 米澤彰純さん(東北大)
 基調講演 吉田文さん(早稲田大)「翻弄を跳ね返す学生:大学と企業の狭間で」
 講演1  小川幸司「高校生は、今、世界をどう学び、大学教育に、何を求めているのか?」
 講演2  西村幹子さん(国際基督教大)「サービスラーニングで国際社会とともに学ぶ学生たち」
 講演3  髙橋修一郎さん(リバネス代表取締役社長CEO)「ベンチャー企業からみた日本の大学教育」
 コメント 濱中淳子さん(早稲田大)
 閉会挨拶 滝澤博胤さん(東北大副学長)


 私は、①「主体的・対話的で深い学び」への学びの改革が進められているといっても、「話し合ってそれで終わり」という形式的な学びが広がりつつあるのではないか、②そのことが、高校時代の学びへの満足感があまり高まっていないとか、大学の専門教育への関心が薄いといった高校生の意識調査結果につながっているのではないか、③今、必要なのは、高大連携の中で教科教育が「知の理論」を模索すべきではないのか、④それによって文科省や県教委から指示された「学びの改革」ではなく、内発的な学びの展開をすべきではないのか・・・といったことを報告しました。

 ドキドキしながら登壇したのですが、論点が他の講演者と次々とつながりあい、私自身もこれから取り組むべきことがいくつか見えてきた、とても貴重な学びの経験をしました。
 この問題関心や実践の重なり合いには、とても勇気づけられました。高校で私が試行錯誤していることは、大学の先生方も、企業の経営者も、同じように試行錯誤しておられるのだということに気づかされました。

 思い切って社会に出て、さまざまな方々と「対話」をすることで、自分自身の「立ち位置」を獲得できるようになる・・・そんなことを改めて実感したのでした。

 セミナーに誘っていただいた東北大学の米澤先生、一緒に登壇してくださった先生方、本当にありがとうございました。
「東北大学のセミナーでどきどきしながら講演をする」