「浜松で講演をして一般道で南木曽に戻る冒険をする」

 今日は、静岡県西部社会科教育研究会で講演をするために浜松市立高校に伺いました。
 昨日(東北大学の講演)と今日は、土日の演劇県大会の振替休なのです。とはいえ、朝にどうしても会っておきたい何人かの生徒に声をかけてから、浜松に向かいました。「おはよう」という挨拶だけなんですが・・・。

 今日の講演は、これまで歴史教育の対話を重ねてきた、松井秀明さんや良知永行さんからの要請です。「「歴史総合」の授業をデザインするための基礎考察」というタイトルで、対話を有意味にするための「問い」をどのように作ればよいのかという報告をさせていただきました。

 講演後の静岡の先生方との対話がとても有意義で、とりわけ「そのような問いをどうやったら、思いつくのか?」という質問には、はっとさせられました。
 そうです!多くの皆さんにアクセス可能な「問いの発想方法」を提示する必要があるのです!今、書いている岩波新書に盛り込むべき必須の内容だと気づきました。
 松井先生の「生徒がわくわくして身近に考えたくなるような問いでないと、いけないですよね」というご意見に、私も心から同感なのです。
「浜松で講演をして一般道で南木曽に戻る冒険をする」


「浜松で講演をして一般道で南木曽に戻る冒険をする」


 あっという間の楽しいひとときのあと、私はある仮説の証明を試しました。
 仮説とは、「南木曽の隣町の隣町が浜松市なので、浜松市から一般道で南木曽に帰ってきても近いはず。」というもの。
 というわけで、三ケ日から三遠南信道で愛知県の奥三河の夜道を走り、鳳来峡→東栄町→豊根村をくねくね走り続けたところで力尽き、温泉で休養しました。
 再起をはかり長野県に入ったものの、新野峠→売木峠→平谷峠→治部坂峠→寒原峠→清内路峠と六つの峠を(タヌキを轢きそうになりながら)走り続け、必死の思いで南木曽に帰ってきました。おそるべし、信州の地形の険しさ!
 所要時間4時間。でもうな重を食べた時間と温泉につかった時間を含みます(笑)。高速道路を使った往路と大して変わりはありません。

 仮説は正しかった! 松井さん、良知さん、また、語り合いましょう。
 でも冬は絶対に無理なコースでした。