「ふるさとが宝の山であることに気づいた高校生が学校をこえてつながる」

 今日は、蘇南高校「第12回総合探究発表会」を行いました。
 3年生の「総合探究」の発表会です。自分のキャリアデザインや興味関心(Will,Can)と社会課題(Need)の交錯するところに「未来の人々を幸せにするためのテーマ」をたて、社会実践(Do)を試みるのが、「総合探究」です。

 第1部は全員によるポスターセッション。第2部は下記の代表3班のオンライン発表でした。

 第1報告「帰ってきたアルディーノウギョウ――稲作の効率化と負担の軽減」(清水さん、森さん)
 第2報告「クマのハザードマップを作ろう!」(藤森さん、上野さん、原さん)
 第3報告「ほたるの里――南木曽町に新たなる観光資源を」(松下さん、三石さん)

「ふるさとが宝の山であることに気づいた高校生が学校をこえてつながる」


 この発表を会場の来賓と全国の参観者が批評してくださいました。
 福島県立ふたば未来学園中学・高校の林裕文先生、南木曽中学校の皆さん、岐阜県立恵那南高校の高橋俊和先生と生徒の皆さん、長崎県立松浦高校の田中輝一先生、島根県の地域・教育魅力化プラットフォームの長谷川勇紀先生・・・という方々に、本校を常日頃支えてくださっているコンソーシアム委員(大前さん、桂川さん、熊谷さん、高橋さん、三輪さん)が加わり、さらには岐阜県立坂下高校の先生方もお越しくださり、大きな探究共同体ができたひとときでした。

 それぞれの報告といただいた批評については、改めて紹介していきます。

 今日は、一点だけ蘇南高校の新たな歴史を感じた光景をここに記します。
 今回の総合探究発表会では、同じ総合学科高校である岐阜県立恵那南高校の全校生徒の皆さん(!)が、オンラインでつながってくださいました。そして一人の生徒さんが、画面の向こうから次のようなことばを語りかけてくれました。

――私たちの学校には「観光資源研究」という授業があります。そのなかのゲスト講師の方が、「地域は宝の山だ」とおっしゃっていたことが、とても心に残っています。なぜかというと、地域には、私たちの「いのちをつなぐためのもの」がたくさん存在しているからです。そんな地域の幸せをつくりだすための探究の発表会を参観して、仲間を見つけられたような気がして、うれしかったです。

 私はこの生徒さんのことばを聞いて、本当に胸が熱くなりました。
 探究をつうじて、学校をこえて励まし合えれば、それこそがいのちを育む学びになるのではないかと思ったのです。
 
「ふるさとが宝の山であることに気づいた高校生が学校をこえてつながる」