「今年最後の校長講話は「虹」をテーマにしました」

 今日は、令和4年の最後の授業日でした。3コマの授業を行って昼食をとったあと、大掃除をして校舎の隅々まできれいにしました。
 そして3年生のみ大講義室に集合し、1・2年生はホームルーム教室でオンライン配信を視聴する形で「全校集会」を行いました。

 今日の私の講話は、「虹のような社会を創るために」というタイトルです。
 日本漢字検定協会の今年の漢字は、「戦」です。しかしこの漢字には、「戦ぐ(そよぐ)」という戦争とは無縁の美しい意味もあります。どれだけ目の前の物事に「豊かな言語表現」ができるかで、私たちの幸せの質がかわってくると思うのです。
 「虹」が何色かというのも世界の文化によって違っていて、ニュートンの主張した7色説が日本では自然に受け入れられていますが、当のイギリスでは虹が6色だと考えられていたり、ドイツでは5色であったり、2色という見方の地域もあるくらいです。日本社会の場合、青・藍・紫という色のことばを日常的に使っている影響も大きいのでしょう。

 そんな「豊かな言語表現」を、男と女というふたつのカテゴリーだけのジェンダー問題に応用させたら、どうなるだろうか・・・そのようなことを考えました。
(全文は、こちらです。https://www.nagano-c.ed.jp/sonan-hs/pdf/20221226_kouwa.pdf )
 
 人間は「虹」のような存在であり、さまざまな人(ジェンダーだけでなく民族とか障がいの有無なども)が一緒にこの社会を創っていくのだということ、その多様性をきちんと見つめられるような世界観をもっていくべきだということを、蘇南高校では大切にしていきたいと、しめくくってみました。
「今年最後の校長講話は「虹」をテーマにしました」