「ジェンダー平等を目指す制服改革を発表しました」

 今朝のホームルームで蘇南高校の校則を改革することを発表しました。
 私たちは、3年生の総合探究でジェンダーをテーマにした皆さんと、「虹」をスローガンにかかげて多様な生徒の共生を目指す生徒会執行部と話し合いを重ねました。そして生徒・教員の共同作業で作った原案を全校投票にかけ、その結果をもとに制服改革を決めました。

 原則は、ジェンダーレスではなく、「ジェンダー平等」です。
 Aタイプ(男性体形)、Bタイプ(女性体形)、Cタイプ(中間形)のブレザーとスラックス、スカート、ネクタイ、リボンを各自が自由にくみあわせて着用することにしました。Cタイプはボタンの位置が違っているため、Cタイプを選択する理由は、LGBTQの理由だけではなく、ファッションの好みなど多様であってよいことになります。
 もちろん身体が男性の生徒が、Bタイプとスカートで登校してもよいのです。

 中間形に統一する「ジェンダーレス化」についても考えたのですが、「差別をなくそうとしているのに画一化になってしまうのでは?」「現在の男子らしさ、女子らしさを支持している人の好みも尊重されるべき」などの意見が出され、統一化ではなく、選択肢を拡大する方向で校則を改正することにしました。

 あわせてオールジェンダーWC、オールジェンダー更衣室を設けることとしました。

 今から四半世紀前、本校は制服廃止を試みましたが、生徒からの反対が多数となり、多くの研究を重ねて現在の制服を定めました。その時以来の制服改革です。
 
 高校時代に自分たちの学校を自分たちの議論でつくる経験をして、世界の人々の「平等」につなげていってほしいと、私は生徒たちに期待しています。

「ジェンダー平等を目指す制服改革を発表しました」