「自由な時間をいかすために」

Posted by 蘇南高等学校長. 2020年04月18日10:44
 今日は、本来ならば土曜日で蘇南高校はお休みなのですが、生徒の皆さんにとっては曜日の違いがない生活になってしまいました。そこで、私も皆さんにあわせて、ブログを書きますので、おつきあいください。

 今日は「自由な時間をいかすために」というメッセージです。
 家にいざるをえなくなって、したいことが何もできないという状況なのですが、こういうときこそ「家にいてもできること」をポジティブに取り組んでいこう、と全校放送で呼びかけましたよね。

 例えば、ですよ。

 家にいながらでも「旅」ができます。

手順その1 今の自分の精神状況や知的好奇心で、見てみたい場所を
   想像してみましょう。
手順その2 スマホでキーワード検索してみましょう。
       「世界 絶景」などはよくあるパターン
       「世界 最もおそろしい 風景」とか
       「日本 元気がでる 場所」
      あるいは、好きなものを入れてもいいですよ。
       「日本 野球 大人気の場所」
      あるいは、変化球で
       「日本 最も人気のない 場所」とか。
   →この場合、ヒットするのは、やや違ったテーマになってく
   る。それで新たな発見が生まれる。(最も人気のない場所を宣
   伝するサイトなんてあるわけないですよね。)
手順その3 ヒットしたサイトを楽しみましょう。おお、こんな風景
   があるのか。こんな場所があるのか、と絶対に驚きますよ。…
   ただし、ここで終わらせてはいけない。そこから一歩、進むこ
   とがポイントです。
手順その4 その場所の地名とか住所を紙に控えておく。また、その
   場所に行った人の感想の中で、最も印象に残った言葉を書き
   出しておく。
手順その5 ヤフーマップとかグーグルマップを開いて、その場所が
   どこに存在していて、自分の住んでいるところからどのくらい
   離れているかを調べてみる。
手順その6 国内だったら、ヤフーの路線検索とかNAVITIMEの検索
   を開いて、そこに行くまでにはどんな手段で何時間かかり、交
   通費がいくらかかるかを調べる。海外だったら、その国に行く
   までの飛行機代や時間がいくらかかるかを調べる。先ほどのメ
   モに、調べたことを書き足してみる。その国に旅するときの注
   意事項とか、その国の料理・宗教・政治の様子などを調べると
   なおよい。
 …ここまでやることで、「ホントに行ってみたいな」という気持ちになってくる。これが大切! これで今日、あなたがやったことは、単なるネットサーフィンではなくて、「探究」をしたことになる。

 誰か友達と調べたことを報告し合えると、さらに面白くなるでしょう。

 皆さんは、自宅にいたとしても、世界のなかで遊ぶことができます。「いつかここに行ってみよう」と「未来」のことを自分の心に「書く」ことができます。自宅にいるからできることです。
 休み明けの校長主催の「ブリコラージュ賞」の個人部門に、こんな面白い旅先を見つけたという報告を応募してもいいですよ。

 今日の写真は、12月にウィーンに行ったときのものです。(絶対にもう一度行きたい場所です。)

 皆さん、心の中で旅をしよう!