「『VIEW21』8月号に本校を紹介していただく」
Posted by 蘇南高等学校長.
2020年09月03日16:52
ベネッセ教育総合研究所が発行している雑誌『VIEW21高校版8月号』に本校のインタビュー記事が掲載されました。
この号は、「教育の『これから』を考える」という特集で、コロナ禍の時代に未来を展望するような学びをどのように進めていくかという観点で、高校生(自修館中等教育学校の生徒等)、教育長(広島県の平川氏)、高校教員(広島叡智学園中学校・高校、広島国泰寺高校)などの取材記事とともに、本校のことを取り上げていただきました。
(インターネットからも閲覧できます。
https://berd.benesse.jp/magazine/kou/booklet/?id=5530 )
タイトルは「臨時休業中の生徒の成長を、グランドデザインの見直しにつなげる」というもの。実は、取材の依頼を受けるかどうかで私は随分迷いました。赴任してまだ半年も経っていないし、コロナ禍の中の学校づくりもまだ始まったばかり。長野県内を見ても、もっとふさわしいフロントランナーはいくらでもいる。しかし、全国の読者にとっては、本校のような試行錯誤中の取組も身近で参考になるところがあるかもしれないし、そもそも本校の取組は、職員集団と生徒の「集合知」の産物であり、その基礎には私が週1回のペースで参加してきた全国の先生たちとのWEB対話「生徒の気づきと学びを最大化するプロジェクト」(小村俊平さんの主宰)の「集合知」の恩恵があります。「集合知」はたえず社会に開き、新たな対話を重ねながらリニューアルしていくべきものなので、せっかくいただいた機会は、やはり大事にしていくべきなのだろうと考えた次第です。
『VIEW21』の記事は、4月からここまでの5カ月間の軌跡をコンパクトにまとめていただきました。記事の核心は、臨時休業中に生徒が頑張ったことを各教科の担当がきちんと評価してあげるためには、テストの点数だけでは不十分であり、生徒の努力を丁寧に振り返り、教員がコメントをするアセスメントの取組が必要だと気付いたという点にあります。点数評価ではなくて、記述による評価(定性評価)に意味があるのだと考えています。そしてアセスメントをしていくと、本校がグランドデザインでかかげていた生徒育成方針(卒業までにこのような資質・能力を身に付けさせるという目標)は、生徒にとって本当に必要だと思えるものなのか、あるいはこの時代に本当に大切なものなのか、さらに吟味していく必要があるということに、気づいたのでした。
昨日の職員会でも、今月中旬の定期考査を前にして、引き続きアセスメントに取り組んでみようという呼びかけが教務係からなされました。
机上の資質・能力論ではなく、地に足のついた、生徒の学びをみるまなざしが必要だと考えています。自分がこうだと思っていたことが、実は思い込みだったりする。生徒のためと思っていたことが、実は生徒をよく見ていなかった決めつけだったりする。だからこそ、対話を重ねて、試行錯誤しながら、よりよい教育実践を目指すしかありません。
今まさに様々な「次の手」に挑戦し始めているところです。きらびやかな真新しさではなく、生徒と教師がしっかりつながっていると思えるような学校づくりに、これからも取り組みたいと思っています。
この号は、「教育の『これから』を考える」という特集で、コロナ禍の時代に未来を展望するような学びをどのように進めていくかという観点で、高校生(自修館中等教育学校の生徒等)、教育長(広島県の平川氏)、高校教員(広島叡智学園中学校・高校、広島国泰寺高校)などの取材記事とともに、本校のことを取り上げていただきました。
(インターネットからも閲覧できます。
https://berd.benesse.jp/magazine/kou/booklet/?id=5530 )
タイトルは「臨時休業中の生徒の成長を、グランドデザインの見直しにつなげる」というもの。実は、取材の依頼を受けるかどうかで私は随分迷いました。赴任してまだ半年も経っていないし、コロナ禍の中の学校づくりもまだ始まったばかり。長野県内を見ても、もっとふさわしいフロントランナーはいくらでもいる。しかし、全国の読者にとっては、本校のような試行錯誤中の取組も身近で参考になるところがあるかもしれないし、そもそも本校の取組は、職員集団と生徒の「集合知」の産物であり、その基礎には私が週1回のペースで参加してきた全国の先生たちとのWEB対話「生徒の気づきと学びを最大化するプロジェクト」(小村俊平さんの主宰)の「集合知」の恩恵があります。「集合知」はたえず社会に開き、新たな対話を重ねながらリニューアルしていくべきものなので、せっかくいただいた機会は、やはり大事にしていくべきなのだろうと考えた次第です。
『VIEW21』の記事は、4月からここまでの5カ月間の軌跡をコンパクトにまとめていただきました。記事の核心は、臨時休業中に生徒が頑張ったことを各教科の担当がきちんと評価してあげるためには、テストの点数だけでは不十分であり、生徒の努力を丁寧に振り返り、教員がコメントをするアセスメントの取組が必要だと気付いたという点にあります。点数評価ではなくて、記述による評価(定性評価)に意味があるのだと考えています。そしてアセスメントをしていくと、本校がグランドデザインでかかげていた生徒育成方針(卒業までにこのような資質・能力を身に付けさせるという目標)は、生徒にとって本当に必要だと思えるものなのか、あるいはこの時代に本当に大切なものなのか、さらに吟味していく必要があるということに、気づいたのでした。
昨日の職員会でも、今月中旬の定期考査を前にして、引き続きアセスメントに取り組んでみようという呼びかけが教務係からなされました。
机上の資質・能力論ではなく、地に足のついた、生徒の学びをみるまなざしが必要だと考えています。自分がこうだと思っていたことが、実は思い込みだったりする。生徒のためと思っていたことが、実は生徒をよく見ていなかった決めつけだったりする。だからこそ、対話を重ねて、試行錯誤しながら、よりよい教育実践を目指すしかありません。
今まさに様々な「次の手」に挑戦し始めているところです。きらびやかな真新しさではなく、生徒と教師がしっかりつながっていると思えるような学校づくりに、これからも取り組みたいと思っています。

カテゴリ
最近の記事
「校長最後の日に学校がみんなのためのミュージアムになる」 (3/31)
「誰でも学びに積極的になれる力をもっている」 (3/30)
「蘇南高校の生徒たちに語りかけたことばがロシア語になる」 (3/29)
「学ぶ意義を確認しながら着実に学び続ける」 (3/28)
「この桜の花びらの数くらい」 (3/27)
「雑誌『思想』4月号はなんと歴史教育の特集です」 (3/25)
「3年間で“最初で最後の”盃を先生方とくみかわしました」 (3/24)
「学生時代に授業中に寝ていそうな先生は校長先生」 (3/22)
過去記事
最近のコメント
お気に入り
ブログ内検索
QRコード

インフォメーション
アクセスカウンタ
読者登録
プロフィール
蘇南高等学校長