「本校の通学路がさらに整備されていきます」

Posted by 蘇南高等学校長. 2020年09月14日19:43
 南木曽町のご厚意により、本校の通学路沿いの茂みがさらに伐採され、見通しが断然よくなっています。
 森の木の実の凶作によりクマが里におりてくる事案が連続してきたことの対策として、先週の前半に、木曽川河畔の雑木を伐採していただきました。そしてさらに先週末より伊勢小屋沢を渡って本校に登っていく坂道(自動車道と歩道の両方)に沿った茂みを刈り込んでいただいています。夕暮れ以降に茂みからクマが飛び出して生徒と鉢合わせしてしまう危険が、断然防止されることになります。
 これは本当にありがたいことです。町長さんをはじめとする南木曽町役場の皆様と、工事にあたっていただいた業者さんに心より御礼を申し上げます。

 本校では、夕暮れ以降に通学路で音響を流すことにタイマーを導入するとともに、音響を大きくする機材を導入します。
 こうした環境整備と、生徒の皆さんひとりひとりの注意の徹底によって、大自然との共生をはかっていきたいと思っています。

 それにしても茂みを伐採していただいてわかったことは、大岩が重なる峻厳な地形を懸命に開拓して蘇南高校が建設されたのだという事実の重みです。「開拓者」である先人たちの多大な努力によって、美しい渓谷の中、大空に翼を広げるような形の蘇南高校が建設されたのでした。
 通学路をたどりながら、その先人のたくましい軌跡を想像できるようになりました。蘇南高校で生徒と一緒に学べる自分の幸せをあらためてかみしめています。