「これからの歴史の学びについて全国の皆さんと語り合う」

Posted by 蘇南高等学校長. 2022年05月27日16:37
 今週の5月25日(水)の夜、「第100回生徒の気づきと学びを最大化するプロジェクト」というオンライン対話で、報告者をつとめました。

 この対話は、ベネッセの小村俊平さん、芦野恒輔さんが主宰して、全国の多様な方々が集い、毎週水曜日の夜に2時間の対話をするプロジェクトです。3年前のこの対話集会の始まりの頃から私もずっと参加してきました。
 コロナ禍という前例のない暗闇の中で、どう学校を経営していくのかということを考えるときのアイデアを得たのが、このプロジェクトの対話からでした。まだ一度も対面ではお会いしていないのですが、私にとってはかけがえのない同志のような存在です。

 今回の第100回は、普段のメンバーだけでなく希望する一般の方々にもご参加いただき、私が「世界史を学ぶ――新教育課程と教科「歴史総合」の課題を考える」という報告をし、そのあと活発な対話を行いました。私の報告は、拙著『世界史の考え方』がどのように高校の授業につながるのかという内容でした。

 当日は、大学・高校の教員もいれば、中学生、高校生、医師、新聞記者など、さまざまな方々がオンラインで「歴史を学ぶことの意味」について語り合いました。80名近い方々が語り合うという試みに半信半疑でしたが、「できる!」ということが証明されました。

 むしろ報告をした私のほうが、たくさんの「気づき」をもらい、その夜は興奮さめやらずいつまでも目がさえたほどでした。
 ご参加してくださった皆様、プロジェクトを主宰している小村さん、芦野さん、本当にありがとうございました。

 追伸
 オンライン対話の始まる直前、2日前にお子さんをご出産されたばかりの神奈川県の先生が、赤ちゃんに『世界史の考え方』(!)を握りしめさせて写真を撮り、送ってくださいました。オンライン対話の友人たちのユーモアと優しさに、私は本当に支えられているのです。