「野球部の大会参加を応援するために球場に行く」

Posted by 蘇南高等学校長. 2022年10月30日20:35
 昨晩遅くに九州から帰ってきました。
 しかし、休んではいられません。今日は、野球部の大会があるのです。

 本校の野球部は、箕輪進修・阿智・阿南と連合チームを結成しています。いずれも部員が9名に足りない高校ですが、平日はそれぞれの学校で、そして休日にはどこかの学校に集まっては練習に励み、大会に出場しています。
 今日は、下伊那大会に出場して、飯田・飯田風越合同チームと対戦しました。(本来は修学旅行2週間前の練習試合自粛期間なのですが、大会参加は特例として認めています。)

 世間一般には、寄せ集めで力を十分発揮できるわけがない、と思われがちな連合チームですが、実際に彼らの頑張りを間近に見てみると、お互いに励まし合い、支え合って、懸命に闘っています。
 小さい学校には小さいがゆえの丁寧な教育が、実現できています。しかしいかんせん、チームスポーツの編成が難しくなります。でもだからといって、都市部の大きな高校がいいのだという論理になってしまっていいのだろうか。私はこのことがいつも胸にひっかかっています。

 今日、本校の下櫻さんは1年生ながら、1番打席でファーストを守り、大切なチームの柱として活躍していました。
 連合チームは、3対2で勝利しました。
 応援席の保護者の皆さんも、異なる学校どうしではあるけれども、我が子たちの活躍を一緒に温かく見守っていました。皆の思いはつながっていくのです。

 ここにこれからの部活動の新しい姿があるのだと、私は改めて思いました。
 部活動の実施主体の地域移行が進んでいくのならば、「学校単位」ではなく「任意団体単位」になっていくのがごく自然の姿のはずなのです。
 秋空に連合チームへの拍手が響き渡ったのでした。