「皆勤賞を廃止すべきだという教育論について考える」
Posted by 蘇南高等学校長.
2023年02月20日20:02
『月刊生徒指導』に皆勤賞を廃止すべきであるという「特別企画」の記事が掲載されています。
コロナの流行で「具合が悪いときはちゃんと休むこと」が必要だから、皆勤賞によって「具合が悪くても頑張って休まないこと」を奨励してきた学校教育は、進む道を転換すべきだと言うのです。
実際にコロナ禍で皆勤賞を廃止した学校は、全国で26%にのぼるのだとか。(皆勤賞存続の学校は43%)
私はこの記事にとっても「?」の感想をもちました。理由はいくつもあります。
①コロナ禍であろうがなかろうが、「具合が悪いときはちゃんと休むこと」が当たり前であって、それと皆勤賞は関係ないのではないでしょうか。
②コロナ予防のために「発熱・せき・のどの痛み」などは出席停止扱いなので、それで休んだとしても皆勤賞には影響ありません。
③休み休みしながら学校を続ける(高校時代の私はこれ)もよし、悩んだ結果として別の学校に進路変更するのもよし、色んな高校生活があっていいのです。そのひとつとして、休まずに登校し続けた高校生活があったとすれば、その丈夫さと自己節制、勤勉さを評価してあげてもよいのではないでしょうか。
④もちろん皆勤賞をとることを強制したり、目標にしたりせず、自然の流れのなかで皆勤になったことに対して、「素敵ですね」と拍手を贈ればいいのだと思うのです。
というわけで、本校は皆勤賞を続けます。
ちなみに今年度の3年生(卒業生)67名のうち、皆勤賞(欠課5コマ以内)は14名、精勤賞(欠席2日以内)は同じく14名でした。計28名を卒業式の時に表彰します。なんと4割(!)の生徒が対象者になりました。
出席停止扱いの対象が広がった影響もあるでしょうが、日々、蘇南高校の丘の上に登ってきてくれた生徒たちは、私には、富士山に毎日登る超人たちと重なって見えます。
卒業式では、「自分には出来ないから、皆さんに憧れます」と拍手を贈るつもりです。
コロナの流行で「具合が悪いときはちゃんと休むこと」が必要だから、皆勤賞によって「具合が悪くても頑張って休まないこと」を奨励してきた学校教育は、進む道を転換すべきだと言うのです。
実際にコロナ禍で皆勤賞を廃止した学校は、全国で26%にのぼるのだとか。(皆勤賞存続の学校は43%)
私はこの記事にとっても「?」の感想をもちました。理由はいくつもあります。
①コロナ禍であろうがなかろうが、「具合が悪いときはちゃんと休むこと」が当たり前であって、それと皆勤賞は関係ないのではないでしょうか。
②コロナ予防のために「発熱・せき・のどの痛み」などは出席停止扱いなので、それで休んだとしても皆勤賞には影響ありません。
③休み休みしながら学校を続ける(高校時代の私はこれ)もよし、悩んだ結果として別の学校に進路変更するのもよし、色んな高校生活があっていいのです。そのひとつとして、休まずに登校し続けた高校生活があったとすれば、その丈夫さと自己節制、勤勉さを評価してあげてもよいのではないでしょうか。
④もちろん皆勤賞をとることを強制したり、目標にしたりせず、自然の流れのなかで皆勤になったことに対して、「素敵ですね」と拍手を贈ればいいのだと思うのです。
というわけで、本校は皆勤賞を続けます。
ちなみに今年度の3年生(卒業生)67名のうち、皆勤賞(欠課5コマ以内)は14名、精勤賞(欠席2日以内)は同じく14名でした。計28名を卒業式の時に表彰します。なんと4割(!)の生徒が対象者になりました。
出席停止扱いの対象が広がった影響もあるでしょうが、日々、蘇南高校の丘の上に登ってきてくれた生徒たちは、私には、富士山に毎日登る超人たちと重なって見えます。
卒業式では、「自分には出来ないから、皆さんに憧れます」と拍手を贈るつもりです。
「生徒たちが妻籠宿をアイスキャンドルで飾りました」
Posted by 蘇南高等学校長.
2023年02月20日13:53
2月18日(土)に、生徒会の執行部の生徒たちが、妻籠宿「氷雪の灯祭り」のボランティアを行いました。
冬の妻籠宿に600個のアイスキャンドルを飾る作業のうち、光徳寺の階段や妻籠宿本陣前のキャンドルを設置したのです。生徒たちは、氷を握りしめたときの冷たさに耐えながら、あれよあれよと作業を進めていき、ロウソクに火がともる瞬間を待ちました。


あいにくの雨模様でしたが、何とか無事に着火でき、本陣前のハート型(矢に射抜かれています)キャンドルは、大勢の観光客の皆さんの撮影スポットになっていました。
日本遺産の妻籠宿は、どうしても冬季の観光客が少なくなります。
でも昨日はインバウンドの方が大勢おり、日本人の見物客も含めて、通りがとても賑やかでした。
妻籠宿が長く未来に受け継がれていくためにも、若者たちの感性と参加を大切にしていくことが必要だろうと、アイスキャンドルの列を眺めながら考えた夜でした。



冬の妻籠宿に600個のアイスキャンドルを飾る作業のうち、光徳寺の階段や妻籠宿本陣前のキャンドルを設置したのです。生徒たちは、氷を握りしめたときの冷たさに耐えながら、あれよあれよと作業を進めていき、ロウソクに火がともる瞬間を待ちました。
あいにくの雨模様でしたが、何とか無事に着火でき、本陣前のハート型(矢に射抜かれています)キャンドルは、大勢の観光客の皆さんの撮影スポットになっていました。
日本遺産の妻籠宿は、どうしても冬季の観光客が少なくなります。
でも昨日はインバウンドの方が大勢おり、日本人の見物客も含めて、通りがとても賑やかでした。
妻籠宿が長く未来に受け継がれていくためにも、若者たちの感性と参加を大切にしていくことが必要だろうと、アイスキャンドルの列を眺めながら考えた夜でした。
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