「かけがえのない一瞬を~生徒会長さんインタビュー」

Posted by 蘇南高等学校長. 2020年06月29日21:29
 先週の金曜日に、生徒会長の伊藤さんと校長室で対話をしました。この困難な時に生徒会の陣頭指揮を執り、テキパキと物事をこなしていく姿の印象的な生徒会長に、2週間後にせまった蘇峡祭への思いを聞いたのです。

――どんな蘇峡祭にしようと思っているのですか。

伊藤さん「テーマ『青春と一瞬』のとおり、蘇峡祭のかけがえのない一瞬が思い出に残るようにしたいです。蘇南高校のみんなにとって元気が出るような文化祭にしたいし、地域の皆さんに元気を届けられるような文化祭にしたいです。」

――なぜ生徒会長になろうと思ったのですか。

伊藤さん「小学校、中学校と会長や副会長をやってきたこともあって、生徒会をやるなかで、友達にしても地域の人にしても、色んな人たちと関わりを持って活動ができるということが、自分は好きです。だから蘇南高校でも会長になりました。」

――長引いた臨時休校、インターハイ予選の中止など次々とふりかかる出来事にどんな思いだったのですか。

伊藤さん「女子バスケ部で大会に出たかったので、中止を聞いたとき、本当にがっかりしたし、くやしかったです。臨時休校を振り返っても、もっとああ過ごせばよかったのにと、くやしい思いが強いです。だから、今、いろんなことを懸命にやっています。今までの人生で一番努力しています。」

 伊藤さんと話をしていると、笑顔の奥にある、コロナに絶対負けたくないという強い意志が伝わってきます。臨時休校中の自主的な取組を報告するブリコラージュ賞にも、女子バスケットボール部の個人練のすべて記録した素敵なノートを報告してくれた伊藤さんは、応募用紙に、自分の思いを切々とつづってくれていました。

「このまま過ごしてきた二年間が、嫌な思い出として残ってしまうことだけは、絶対に避けたいです。これは、仲間たちや、他の部の皆にも一緒で、やってきたことが、少しでもいい形で締めくくれるよう、何かしたいです。後輩たちへのバトンパスも、とても重要なことだと思います。部長として、生徒会長として、取り組めることがあったらなあと思っています。」

 自分のことだけでなく、後輩も含めた全校生徒のことを思いやる生徒会長さんなのです。
 蘇峡祭は一般公開をせずに校内祭という形になりますが、2日間のステージ発表に加え、全校生徒の課題研究の展示まである、本格的な内容です。(課題研究は、臨時休校の最中からちゃんとスタートしているのです。)
 水曜日の定期考査を終えてからが、蘇峡祭に向けてのラストスパートです。伊藤生徒会長さんと執行部の皆さんが全校を引っ張って「元気の出る蘇峡祭」を創造していくことを、私も全力で応援します!