「ふるさとにことばが咲いた!」
Posted by 蘇南高等学校長.
2020年12月15日21:09
生徒が自分のキャリアデザインについて考えていくとき、参考にする情報が多ければ多いほど、卒業後に地域から広い外に出てみようと考える傾向が生まれます。現在の蘇南高校がまさにそうです。地域から見れば、「人材流出装置」になっている。
もちろん、高校は生徒を地域にとどめるためだけに存在しているのではありません。でも私たちがキャリア教育を行う時に、「どんな学部?」「どんな仕事?」ということばかり問いかけていて、大切なもうひとつの問いが抜け落ちているのです。「今後、ふるさととどのようにかかわっていきますか?」という問いかけです。
本校では、1年生からこの問いを考えるべく「ふるさと探究学」をたちあげました。今日はその「序章」として、三つのタイプの魅力的な大人たちの「ふるさととのかかわり」を順番に聞き、質問・感想を述べて対話を行う学びをおこないました。
終わってみて思うのは、6人のそれぞれの「ことば」が人生の経験に裏付けられた美しい響きを持っており、生徒や私の心に深く刻まれたことです。
第一分科会「地域経済の創造」のゲストからは、「ふるさと」でたくさんの挑戦をした人生が語られました。
「失敗がないということは、挑戦していないことだ。失敗した方がいい。」(南木曽発条社長・安井さん)、「10回のうち9回失敗してもいい。実は9回の失敗の中に大切なチャンスがある」(大宗土建会長・杉山さん)
第二分科会「移住する人生」のゲストからは、「ふるさと」での新たな学びを重ねた人生が語られました。
「ずっと人生は勉強の連続だ。その中でも、勉強に『合った時期』というものがある。」(南木曽町議会議長・山﨑さん)、「都会にいたときは『ふるさと』なんて考えなかった。今は、東京が『ふるさと』だ。」(桃介亭店主・飯嶋さん)
第三分科会「新社会の模索」の若手ゲストからは、「ふるさと」での「生きることの模索」が語られました。
「夢をかなえるための近道なんてない。夢をかなえるためのまわり道もない。過去は変えられないと思うでしょう。違いますよ。過去は変えられるんです。」(高橋渓流・高橋さん)、「『ふるさと』は栄養のつまった植木鉢のようなもの。そこから栄養をもらい続けるかぎり、思い切り枝を都会に伸ばしても、私たちは枯れない。でも『切り花』になったら枯れてしまう。」(好日珈琲・藤原さん)
私は参観していて、ふるさとに「ことば」が咲いたと思いました。きっと未来に生徒たちの心の中に実を結ぶのだと予感しています。
ゲストの皆さん、本当にありがとうございました。
もちろん、高校は生徒を地域にとどめるためだけに存在しているのではありません。でも私たちがキャリア教育を行う時に、「どんな学部?」「どんな仕事?」ということばかり問いかけていて、大切なもうひとつの問いが抜け落ちているのです。「今後、ふるさととどのようにかかわっていきますか?」という問いかけです。
本校では、1年生からこの問いを考えるべく「ふるさと探究学」をたちあげました。今日はその「序章」として、三つのタイプの魅力的な大人たちの「ふるさととのかかわり」を順番に聞き、質問・感想を述べて対話を行う学びをおこないました。
終わってみて思うのは、6人のそれぞれの「ことば」が人生の経験に裏付けられた美しい響きを持っており、生徒や私の心に深く刻まれたことです。
第一分科会「地域経済の創造」のゲストからは、「ふるさと」でたくさんの挑戦をした人生が語られました。
「失敗がないということは、挑戦していないことだ。失敗した方がいい。」(南木曽発条社長・安井さん)、「10回のうち9回失敗してもいい。実は9回の失敗の中に大切なチャンスがある」(大宗土建会長・杉山さん)
第二分科会「移住する人生」のゲストからは、「ふるさと」での新たな学びを重ねた人生が語られました。
「ずっと人生は勉強の連続だ。その中でも、勉強に『合った時期』というものがある。」(南木曽町議会議長・山﨑さん)、「都会にいたときは『ふるさと』なんて考えなかった。今は、東京が『ふるさと』だ。」(桃介亭店主・飯嶋さん)
第三分科会「新社会の模索」の若手ゲストからは、「ふるさと」での「生きることの模索」が語られました。
「夢をかなえるための近道なんてない。夢をかなえるためのまわり道もない。過去は変えられないと思うでしょう。違いますよ。過去は変えられるんです。」(高橋渓流・高橋さん)、「『ふるさと』は栄養のつまった植木鉢のようなもの。そこから栄養をもらい続けるかぎり、思い切り枝を都会に伸ばしても、私たちは枯れない。でも『切り花』になったら枯れてしまう。」(好日珈琲・藤原さん)
私は参観していて、ふるさとに「ことば」が咲いたと思いました。きっと未来に生徒たちの心の中に実を結ぶのだと予感しています。
ゲストの皆さん、本当にありがとうございました。

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