「2020年は最後まで生徒に感動させられました」

Posted by 蘇南高等学校長. 2020年12月23日16:08
 2020年の最後の登校週を迎えています。
 思えば、4月に蘇南高校に赴任して、すぐに臨時休校。でも先生方とオンライン教育を構築し、学校再開のその日に全校生徒から「先生ありがとうアルバム」が届きました。7月の集中豪雨では、またしても一週間にわたる臨時休校でしたが、それを乗り越えて文化祭を実施し、その後も修学旅行を実現したり、3年の総合研究発表会をオンライン形式でやりとげたりしました。生徒の活躍にたくさんの感動をもらった一年でした。

 …と感慨にふけっていると、久保田先生が、「2年生の課題研究で『医療と看護』をテーマにした四人が先生方全員に使ってほしいとマスクをプレゼントしたいそうです」と、校長室に来てくれました。
 なんと!…とまたしても、生徒に驚かされます。昼休みに各教科主任の先生方に集まってもらい、贈呈式を行いました。

 2年生は「産業社会と人間」という総合学科独自の授業で、コロナ臨時休校中も「コロナで人々がどのように困っていて、それをどのように乗り越えようとしているかを探究しよう」というテーマをたてて、探究活動を続け、9月にその研究発表会を実施しました。
 「医療と看護」班の大久保さん・永島さん・坂上さん・垣内さんは、そのときの発表の中でとりあげた「自分で作れる布マスク」についてさらなる社会実践をすべく、「コロナ第三波に備えて先生方みんなに手作りの布マスクを贈る」という企画をたてたというのです。もちろん授業の外の話なので、私は知りませんでした。

 贈呈式で彼らの話を聞いて、なお驚いたのは、事務職員や非常勤講師の分まで制作していたことと、その先生に合うデザインを意識していてひとりひとり違うマスク(!)が個装されていたことです。
 なんと!なんと!…です。2020年のしめくくりも生徒の頑張りとやさしさに大感動なのでした。