「学びを保障するためにやるべきこと」

Posted by 蘇南高等学校長. 2021年08月20日19:41
 蘇南高校は、夏休み明けの来週については、オンライン教育を行うことにします。生徒は、自宅からパソコンやスマートフォンで学校につながって、SHRや授業を受けるのです。

 現在の感染爆発とも言える状況において、長野県教育委員会はオンライン教育を対面授業のなかに取り入れるよう指導をしています。岐阜県教育委員会は9月12日までの全県一斉のオンライン教育を指導しています。
 一方で、全国一斉臨時休校の反動で「学びを保障するために対面授業を守っていくべき」という言説があちこちから聞こえてきます。果ては「換気に十分気をつけて対面授業をしましょう」という号令が、この期に及んでも聞こえてくる。
 大切なのは、対面授業が危険を伴う状況の中で、オンラインでも生徒の学びと心を守れるようにすることなのだと思います。「学びの保障」という錦の御旗を「現状維持」の言い訳にすべきではないのです。

 オンラインでも学びと心を守れるようにするためには、教職員の努力と、ひとりひとりの生徒の努力の双方が必要です。今の蘇南高校ならば、それができると私は考えています。陽性者が出ていなくても、生徒と家族の安全を守るためにオンライン教育に踏み切れる学校でありたい。
 ゆえに、来週から「開拓者チャレンジ・プログラム」と銘打ってオンライン教育を始めます。

 24日(火)は半日だけ登校して、オンライン教育の受け方や接続方法を確認し、教材を受け取り、(これも大切なことですが)自宅にいながら部活動や生徒会活動をどう守るかを打ち合わせたうえで、巣ごもりオンラインの日々に入っていきます。
 学びは教科・ホームルーム・生徒会・部活動すべての「パッケージ」なのです。
 
 追伸
 来週から「上松~南木曽」間に代行バスが走ることで、中央西線の交通機関を生徒たちが使えるようになりました。しかも本校の登下校で使う時間帯のダイヤが守られています。JR東海さんをはじめ多くの方々のご尽力に、深く感謝申し上げます。本当にありがとうございます。
 上松町内の土石流による電気設備の損傷が深刻で、回復には約1カ月を要するとのこと。一日も早い完全復旧を待望したいと思います。