「生きることやふるさとについて考える」

Posted by 蘇南高等学校長. 2021年12月01日20:27
 今日は、1年生の「産業社会と人間」の授業で、「ふるさと探究学・序章」と題したリレー講演会を行いました。
 これまで「自己理解」という目標をたてて学んできた生徒たちは、これから「他者理解」について、多くの魅力ある大人たちと出会い、対話を重ねながら考えていきます。「ふるさと探究学・序章」は、3名の私が敬愛するゲストをお招きし、夢を追いかけて生きるためのメッセージや、ふるさとについて、熱く語ってもらい、生徒が質問をしたり感想を述べたりして対話を重ねました。
 30分の講演会を3サイクル行ったのですが、生徒はくいいるように講師の言葉に耳を傾けていました。

 私たち大人も、夢中になって3名のゲストから語られる「キラリと光る言葉」を受け止めていました。少しだけ言葉の断片を紹介します。

 高橋さん(高橋渓流経営):「夢をかなえるための“近道”なんて絶対にない。逆に言えば、夢をかなえるためには、“遠回りの道”もない。遠回りに見えることにも、大切な意味がある。そして夢は“灯台”のように進む道を照らしてくれるんだと思う。」
 熊谷さん(フォークロアCEO):「学校は地図の読み方を教えてくれる。でも“思い”がなければ、地図を持っていてもどこへも行けない。やりたいこと(=思い)を具体的に持っているとコンパスを武器に行動できる。『Compass > maps』だ。」
 小川さん(木曽町地域おこし協力隊):「一度は外に出てみることを勧めたい。一度外に出てみると、今まで見えていなかったものが見えるようになってくる。木曽で聞こえてくる鳥のさえずり、目に飛び込んでくる山の風景。その素晴らしさがわかってくる。」

 これ、NHK教育で放映されたら、全国の視聴者が感動するでしょうという、ひとときでした。
 3名に共通しているのは、「世界のまなざし」があって、木曽のすばらしさを愛して、いま、ここに生きていることです。蘇南高校は、ふるさとの魅力を学ぶとともに、ふるさとから世界につながる学び舎でありたい。私自身にとっても蘇南高校は、世界に向って開かれた窓なのです。

 3名のゲストの皆さん、実にカッコよかった! 本当にありがとうございました。