「自分事としてこの世界のことを考える」
Posted by 蘇南高等学校長.
2021年12月16日20:18
昨日の「ふるさと探究学・特別編」の様子を、夕方の「SBCニュースワイド」の特集で紹介していただきました。
福島県の大熊町からオンライン授業という形で、東日本大震災のときから今に至る日々について語りかけてくださった木村紀夫さんの生き方と、その授業を受けて自分の思いを述べた本校生徒たちの姿がそこにありました。生徒代表として最後に思いを述べたのは、東日本大震災で信州に避難してきた女子生徒です。取材の中で、「福島への思い」を彼女が語っているのを見て、私は胸が熱くなりました。
木村さんは、最後に「電気がないと生活できませんか?」という問いかけをして、みんなでディスカッションしました。生徒たちの答えは、当然ながら様々ですし、それでいい。今、これを書いている私自身、エアコンをつけて炬燵にあたって、照明のもとパソコンを操作しています。そのうえで、「自分たちがこうなってしまったのは、最初はすべて福島原発のせいだと考えていたが、次第に、電気をふんだんに使って安楽な生活を目指してきた自分たちの責任はどうなのかということを考えるようになった」というのが、最後に木村さんが投げかけた問いかけでした。
いかに生きるべきか。「自分事」としてこの世界のことを考える探究は一生続くのです。
[追記]木村紀夫さんが撮影した我が子の写真集が、『汐凪(ゆうな)』(幻冬舎ルネッサンス)、そして我が子を捜索する木村さんを描いたルポルタージュが、尾崎孝史『汐凪を捜して』(かもがわ出版)です。木村さんが発行している雑誌『Soil』も素敵な本です。
福島県の大熊町からオンライン授業という形で、東日本大震災のときから今に至る日々について語りかけてくださった木村紀夫さんの生き方と、その授業を受けて自分の思いを述べた本校生徒たちの姿がそこにありました。生徒代表として最後に思いを述べたのは、東日本大震災で信州に避難してきた女子生徒です。取材の中で、「福島への思い」を彼女が語っているのを見て、私は胸が熱くなりました。
木村さんは、最後に「電気がないと生活できませんか?」という問いかけをして、みんなでディスカッションしました。生徒たちの答えは、当然ながら様々ですし、それでいい。今、これを書いている私自身、エアコンをつけて炬燵にあたって、照明のもとパソコンを操作しています。そのうえで、「自分たちがこうなってしまったのは、最初はすべて福島原発のせいだと考えていたが、次第に、電気をふんだんに使って安楽な生活を目指してきた自分たちの責任はどうなのかということを考えるようになった」というのが、最後に木村さんが投げかけた問いかけでした。
いかに生きるべきか。「自分事」としてこの世界のことを考える探究は一生続くのです。
[追記]木村紀夫さんが撮影した我が子の写真集が、『汐凪(ゆうな)』(幻冬舎ルネッサンス)、そして我が子を捜索する木村さんを描いたルポルタージュが、尾崎孝史『汐凪を捜して』(かもがわ出版)です。木村さんが発行している雑誌『Soil』も素敵な本です。

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