「校長、3回目のモデルになる」

Posted by 蘇南高等学校長. 2022年09月29日14:14
 玄関ロビーに展示されている美術作品のコーナーには、私の顔をデッサンした作品の一角があります。校長が3回目のモデルになりました。
 吉田先生の命を受けて(!)、顔写真を撮影し、それをもとに生徒たちがデッサンをしてくれたのです。さすがに長時間モデルとしてじっとしていることはできないので、その点ではほっとしているのですが、それでも自分の顔がずらっと並んでいるのを見るのは、かなり恥ずかしい。
 小川の顔が、草間彌生の「増殖する水玉」のように見えてくるのも面白いです。
 岸田劉生の「麗子像」のように不思議な雰囲気だと言えば、うぬぼれるなと叱られるでしょう。

 当然ながら、ひとりひとり私の顔のどこの部分に注目しているかが異なっているわけで、私の専門の歴史学と交錯させると、同じ歴史事象を見ていても、そこからどのような歴史叙述をくみたてるかが百家争鳴になるのは当然なのだと言えましょう。
 描いてくれた1年生の皆さんには、ただただ感謝の言葉しかありません。こんな特徴のないモデルを、よくぞ作品に昇華してくれました。
 本当にありがとう!