「豪雨警戒のオンライン授業を生徒たちがやりとげる&岡田先生の個展」

Posted by 蘇南高等学校長. 2022年09月02日17:26
 今日も台風の影響で豪雨になる可能性があるとのことでしたので、本校はオンライン授業にきりかえることにしました。朝のHRから6コマの授業を普段通りにタブレットパソコンの画面越しに行いました。授業終了は16時でした。2・3年生はこれまでの経験の蓄積があり、とても慣れています。1年生は初めてのオンライン授業でしたが、朝、きちんと揃って苦労しながら頑張りました。


 結果的に中央西線が止まることはありませんでしたが、午後に身の危険を感じるほどの激しい雷雨に見舞われました。校庭からの排水が導管におさまりきれずに滝となってのり面をえぐりだし、あと1時間降り続いていたら、大変なことになっていたかもしれないと思っています。豪雨から逃れた大きなヘビが校舎内にやってきて、先生をパニックにしました。


 それでもみんながオンライン授業をきちんとやりとげ、夕方は先生たち全員が、校舎内の清掃をしました。月曜日に生徒たちを迎えるための先生たちの優しさです。
 生徒の皆さん、今日はおつかれさまでした。月曜日の再会を楽しみにしています!

 追伸
 木曽地域の皆様へのご案内です。本校の非常勤講師をお勤めいただいていた岡田政晴先生の絵画展が大桑村歴史民俗資料館で開催中です。大病で利き手がマヒしてしまったのち、反対の手を使って描かれた絵画の数々に、私は胸がいっぱいになりました。身体は不自由であっても、先生の想像力はより一層自由になっているのです。
 蘇南高校から見た南木曽岳の絵画は、私たちへのエールだと受け止めました。御嶽山をえがいた作品も圧巻です。9月4日(日)までの会期ですので、是非ご覧ください。




  


「部落差別とたたかうこと」

Posted by 蘇南高等学校長. 2022年09月01日17:38
 今日は線状降水帯が木曽谷で発生し、中央西線が南木曽・塩尻間で不通になってしまいました。たくさんの保護者の皆様にお迎えに来ていただき、本当にありがとうございました。
 天気予報で確認できないような豪雨が日々発生しています。コロナだけでなく、異常気象とも戦う日々です。

 さて、今日は、人権教育として全校でNHKのバリパラ「Black in Buraku」を鑑賞しました。「黒人(ブラック)、部落に行く」というタイトルのとおり、黒人差別をうけて悲しい思いをしてきた人々が、部落差別を受けてきた人々を訪ねて、対話を重ね、お互いに共通するものに気づいていくという番組です。共通するものとは、差別のつらい経験であるとともに、それを乗り越えていく力でもあります。
 
 ――意識的な差別はあまりなくなってきていても、微妙な差別・無意識の差別が厳然としてある。
 ――「引っ越せばいいじゃん」という助言は、「肌の色を変えればいい」「障害を直せばいい」と同じようなもの。
 ――ネガティヴな情報の方が社会に広がりやすい。


 いくつもの印象的な言葉を、生徒たちはメモしながら視聴し、感想を書いていきました。

 冒頭で私から短い解説を行いました。生まれによってその人を蔑むのは、人種差別・民族差別・部落差別に共通していることであること、部落差別はネット情報の氾濫によって再生産されてしまっていることなどについて、いくつかの事例をあげて生徒に語りかけてみました。
 蘇南高校の生徒たちが、お互いのいのちへのリスペクトをもつ社会をつくっていくことを、私は信じています。