「ステージ発表も展示発表も満喫していたら最後に教員チームが…」

Posted by 蘇南高等学校長. 2022年07月03日17:17
 第67回蘇峡祭の一般公開日でした。あいにくの雨模様でしたが、おかげで酷暑がやわらぎ、体育館のなかの行事が予定どおりに進行できました。
 たくさんの皆様にご来場いただきましたことに、深く御礼を申し上げます。そして雨のためにグラウンドが使えなくなり、天白公園・南木曽中学校から歩いていただきましたことに、お詫び申し上げます。
 全校わずか6クラスで、都市部の高校の3分の1以下の人数の生徒たちですが、音楽部と軽音楽部の熱気のこもったステージ演奏と、美術部のワークショップ、工業科のプログラミング学習の成果の発表、茶道部のお点前、1年から3年までの「産業社会と人間」「総合探究」の中間発表展示、PTA展示などを行いました。


 また、地域のお店にご協力をいただき、お弁当・パン・お菓子などを販売する「地域物産店」を開催しました。おかげさまですべて完売となりました。ご協力いただきました下記のお店の皆様、本当にありがとうございました。
 《協力店(敬称略)》橋本家、食事処音吉、なつやけ工房Mutsu mutsu、萬屋、マウカラニゴートファーム、澤田屋、好日珈琲

 一般公開の最後は、3年の「総合探究」中間発表会として選抜された2チームが全校と来客者の前でプレゼンをしました。ひとつの班は、水田の水量を自動調節する装置を、実際の水田で実証実験しようとしています。もうひとつの班は、南木曽の里にホタルを舞わせようとして悪戦苦闘しながらホタルを育てています。両班ともに大きな夢を実現するための探究をしており、Dreamをもつことの大切さを教えてくれました。


 午後は再び生徒たちだけとなって、生徒会主催の全校企画・中夜祭を楽しんでいました。
 クイズ大会などに出場した教員チームはボロ負けしており、一般教養やなぞかけで生徒のほうが圧倒的に上であることを見せつけられ、ここだけ、校長は複雑な心境で見ていました。
 生徒の皆さんのエネルギーは、大したものです! 
  


「文化祭第一日目に大縄跳びと探究発表会をともに楽しむ」

Posted by 蘇南高等学校長. 2022年07月02日18:41
 上野生徒会長さん、今井蘇峡祭実行係長さんの開祭宣言で、第67回蘇峡祭の幕が上がりました。
 今日は、まず壮行会。インターハイ(徳島大会)に出場するバドミントン部、夏の大会に出場する野球部に拍手を贈りました。
 続いて体育祭。酷暑のなかでの実施になることから、会場を体育館として、扇風機をフル稼働させ、出場者以外は冷房のきいた教室で待機させる方法をとりました。生徒の発案で、1・2・3年生がミックスする縦割りのクラス(紫団・赤団・黄色団・水団・ピンク団など)を新たに作り、全校の団結を深めました。そして最後にはすばらしい大縄跳びを見せてくれたのです。酷暑をはねのけました。(傍らで教員は体育館内の暑さ指数をたえず点検していました。)


 午後は、総合探究中間発表会でした。3年生が課題探究の成果を発表し、全校の生徒が質問・感想などを自由に対話したのです。今日は、福島県立ふたば未来学園高等学校の林先生が視察にお越しくださり、私も林先生と一緒に生徒たちの発表を楽しみました。
 南木曽をホタル舞う里にする探究をしている生徒たちは、ホタルの養殖の難しさに直面していることを報告してくれました。でも課題を列挙して優先順位をつけながら乗り越えようとしている姿勢がとても頼もしく見えました。他にも木曽ヒバから採取できるヒノキチオールを蒸留した商品開発を目指している生徒、窓の外の桟を自動掃除するロボットを開発している生徒、木曽谷の土石流の防災についてさらに有効な在り方を考えている生徒・・・それぞれとても面白かったです。
 探究テーマのたてかたがとても進歩しているというのが第一印象でした。


 夕方からは明日以降のクラス発表などのリハーサルを行いました。クラス担任・顧問が見守りながら、時間厳守、体調観察を徹底して、安全な文化祭を目指しました。
 酷暑の中、心配は尽きませんが、生徒の皆さんの輝く笑顔を見ながら、文化祭は高校生活の最も大切な行事だと改めて思ったのでした。

 明日からはいよいよ一般公開が始まります。ただしコロナ予防のために公開範囲を制限していますので、申し訳ありませんが、ホームページでご確認ください。皆様のお越しをお待ちしております。
  


「夢中になって追いかけるべきテーマを立てる学び」

Posted by 蘇南高等学校長. 2022年07月01日18:16
 いよいよ明日から第67回蘇峡祭です。
 明日は、開祭式・体育祭・総合探究中間発表会です。スポーツと探究学の両方を深めていく1日になります。

 総合探究中間発表会は、3年生が毎週金曜日の4・5・6限で学んでいる課題探究の3カ月間の成果を報告して、1・2年生と対話をします。
 課題探究は、ひとりひとりの生徒が、自分のこれからのキャリアデザインのなかで大切にしたいこと(Will)と、地域や社会が直面している課題(Need)が交錯するところに探究テーマをたてて進めています。
 このテーマを立てるまでが一苦労です。多くの関係者にインタビューをして、資料を集め、真に探究するに値するものなのかを吟味していきます。

 今回の中間発表会は、テーマを定めて走り始めたというところまでの発表になるでしょう。
 それでも南木曽の清流にホタルを舞うようにしたいというテーマをたてた生徒、先輩が行った水田の自動水量調節装置の実証実験を実際の水田で行おうとしている生徒、インバウンドの観光客が本当に知りたい英語の情報を南木曽町で提供する方法を探究している生徒など、みんなが面白そうなテーマを考えてきました。 
 12月の成果発表会までに、生徒たちは社会実践(Do)をして各自の探究をカタチにしていくことになります。

 ちなみに写真は、今年度の蘇峡祭タオルです。シンプルなデザインで、これならば趣味の温泉めぐりに使える…と自分本位に嬉しがっています。