「来るべき県知事選挙を前にして民主主義の課題を考える」
Posted by 蘇南高等学校長.
2022年07月19日15:17
今年は選挙が目白押しで、8月7日には長野県知事選挙が行われます。7月21日が告示になりますから、もう間もなくなのです。
今日は、長野県選挙管理委員会より西山さん・大橋さんがお越しくださり、3年生全員が大講義室に集まり、県知事選挙に関わるお話を聞きました。
7月10日の参議院選挙の長野県全体の投票率は、57.7%で過去3番目の低さでした。それに対してわが木曽郡の投票率は、なんと70.65%。栄村だけで構成される下水内郡を除く市・郡の中では1位でした。
本校の生徒を見ても、「きちんと投票しました」と言う生徒が多いので、全県1位はわかるような気がします。私自身、これまでの人生で選挙を棄権したことはありませんし、子どもの頃、日本社会の大人たちはもっと1票の権利を行使していたことを鮮明に覚えています。
今日の西山さんのお話で、「ゼロ票確認」ということを私は初めて知りました。最初に投票する人は、投票箱が空であることを確認することになり、しかも投票所によっては空の様子を撮影できるためにSNSでこれを投稿することが人気になっているのだとか。改めてネット検索をすると、1時間前から投票所で並んでその権利をゲットしている人がいたり、自治体の中には一番乗りの人に感謝状を出しているところもあったりします。
選挙の制度やしくみに関心が寄せられるのは良いことだと思います。
もうひとつ。1票の権利を行使するときに、候補者がかかげた公約を比較して投票先を決めるのも大切ですが、政治の世界では公約が必ずしも守られていない現実もあります。日頃、それぞれの政党の政治家たちがどのような活動をしているのかにも、同じくらい関心を寄せていかないといけないだろうと、私は本校の生徒たちに語りかけたいと思っています。
一時の感情的な流行とか口先だけの約束に惑わされない民主主義をどう実現していくか。これは古代ギリシアの時代から民主主義が抱えている最も切実な課題なのですから。
今日は、長野県選挙管理委員会より西山さん・大橋さんがお越しくださり、3年生全員が大講義室に集まり、県知事選挙に関わるお話を聞きました。
7月10日の参議院選挙の長野県全体の投票率は、57.7%で過去3番目の低さでした。それに対してわが木曽郡の投票率は、なんと70.65%。栄村だけで構成される下水内郡を除く市・郡の中では1位でした。
本校の生徒を見ても、「きちんと投票しました」と言う生徒が多いので、全県1位はわかるような気がします。私自身、これまでの人生で選挙を棄権したことはありませんし、子どもの頃、日本社会の大人たちはもっと1票の権利を行使していたことを鮮明に覚えています。
今日の西山さんのお話で、「ゼロ票確認」ということを私は初めて知りました。最初に投票する人は、投票箱が空であることを確認することになり、しかも投票所によっては空の様子を撮影できるためにSNSでこれを投稿することが人気になっているのだとか。改めてネット検索をすると、1時間前から投票所で並んでその権利をゲットしている人がいたり、自治体の中には一番乗りの人に感謝状を出しているところもあったりします。
選挙の制度やしくみに関心が寄せられるのは良いことだと思います。
もうひとつ。1票の権利を行使するときに、候補者がかかげた公約を比較して投票先を決めるのも大切ですが、政治の世界では公約が必ずしも守られていない現実もあります。日頃、それぞれの政党の政治家たちがどのような活動をしているのかにも、同じくらい関心を寄せていかないといけないだろうと、私は本校の生徒たちに語りかけたいと思っています。
一時の感情的な流行とか口先だけの約束に惑わされない民主主義をどう実現していくか。これは古代ギリシアの時代から民主主義が抱えている最も切実な課題なのですから。
「最も自信がないときだからこそ心が動く」
Posted by 蘇南高等学校長.
2022年07月15日18:10
今日の昼休みのこと、蘇峡祭実行係長の今井さんと副係長の上田さんが、「蘇峡祭のお礼を改めて言わせてください」と校長室を訪ねて来ました。
人に対する礼を大切にする蘇南高校の生徒らしいと感心して、感謝の言葉を大切にいただきました。
そして、①文化祭をやりとげての感想、②文化祭のなかで一番嬉しかった瞬間、の二つについて聞いてみました。
係長の今井さん:「生徒会執行部の仕事もあり、部活動の発表準備もあり、とにかく忙しくて、余裕のない日々をおくっていました。だから心配で仕方ありませんでした。でも文化祭が始まると、全校のみんなが楽しんでくれている様子がはっきりわかって、それにとにかく感動しました。」「一番達成感をもてたのは、実は『全校企画』の時間帯でした。事前準備の中ではこれが最も自信がなかった。だからみんなが盛り上がってくれる様子を見て、自分はみんなに支えられているんだって、わかったんです。」
副係長の上田さん:「予想外に早く梅雨が明けて猛烈な暑さに襲われました。熱中症で多くの高校生が倒れたというニュースも聞きました。熱中症に沢山の対策をして、みんなが力を合わせて、ともかくすべての行事を予定どおりに終わらせることができたこと、これが達成感です。」「中夜祭のときは、司会が投げかけたクイズに対して、わかった人は誰でもステージマイクに来て解答することをしました。果たしてステージに来てくれるのか、とても心配でした。でもみんながステージに駆け寄ってきてくれて、ああ、こうなるんだと、とても嬉しかったです。」
二人の言葉を聞いていると、映画のワンシーンのように、文化祭のなかで心ふるえた瞬間の光景が私にも想起できます。それは、人との確かな心のつながりを実感できた瞬間と言えるでしょう。
コロナ禍と気候変動という人類にとっての大きな脅威と格闘しながら文化祭をなしとげた生徒たちは、私にとって大切な仲間であると思っています。
心から、おつかれさま。そして本当にありがとう。
人に対する礼を大切にする蘇南高校の生徒らしいと感心して、感謝の言葉を大切にいただきました。
そして、①文化祭をやりとげての感想、②文化祭のなかで一番嬉しかった瞬間、の二つについて聞いてみました。
係長の今井さん:「生徒会執行部の仕事もあり、部活動の発表準備もあり、とにかく忙しくて、余裕のない日々をおくっていました。だから心配で仕方ありませんでした。でも文化祭が始まると、全校のみんなが楽しんでくれている様子がはっきりわかって、それにとにかく感動しました。」「一番達成感をもてたのは、実は『全校企画』の時間帯でした。事前準備の中ではこれが最も自信がなかった。だからみんなが盛り上がってくれる様子を見て、自分はみんなに支えられているんだって、わかったんです。」
副係長の上田さん:「予想外に早く梅雨が明けて猛烈な暑さに襲われました。熱中症で多くの高校生が倒れたというニュースも聞きました。熱中症に沢山の対策をして、みんなが力を合わせて、ともかくすべての行事を予定どおりに終わらせることができたこと、これが達成感です。」「中夜祭のときは、司会が投げかけたクイズに対して、わかった人は誰でもステージマイクに来て解答することをしました。果たしてステージに来てくれるのか、とても心配でした。でもみんながステージに駆け寄ってきてくれて、ああ、こうなるんだと、とても嬉しかったです。」
二人の言葉を聞いていると、映画のワンシーンのように、文化祭のなかで心ふるえた瞬間の光景が私にも想起できます。それは、人との確かな心のつながりを実感できた瞬間と言えるでしょう。
コロナ禍と気候変動という人類にとっての大きな脅威と格闘しながら文化祭をなしとげた生徒たちは、私にとって大切な仲間であると思っています。
心から、おつかれさま。そして本当にありがとう。

「3年間高校野球を続けてきて見えてきたこと」
Posted by 蘇南高等学校長.
2022年07月14日20:07
私のブログで初めて高校野球についてとりあげます。
7月12日(火)に行われた全国高校野球選手権長野県大会の「中信連合」チーム対飯田高校の試合に、本校の野球部の生徒たちが出場しました。「中信連合」とは、南安曇農業・豊科・穂高商業・梓川・明科、そして蘇南の大連合チームです。3対10で負けてしまいましたが、休日ごとに南安曇農業高校のグラウンドに行って練習を重ねてきた、生徒たちと指導している顧問の先生に、私は心から「おつかれさまでした」と言いました。
これで3年生の2人の選手(男子と女子)は引退です。二つの質問をしてみました。「部活動をやりとげた今の感想は?」「部活動の学びをこれからの人生にどういかしていきたい?」
石垣さん(部長、男子)「よく続けてこられたと、真っ先に思います。2年生の後半が一番の危機でした。技術的に向上できない自分と、コロナ禍のために思うように練習できない状況が重なって、もうだめだと思いました。でも、先輩の励ましで救われて、続けられました。だから将来、仕事をするときに、絶対、『チームワーク』を大切にしていきたいって思っています。」
大谷さん(女子)「今、ここでしかできない経験を重ねることが出来て、本当に良かったです。私も2年生の後半が一番の危機でした。女子としてようやく試合に出られるようになったとき、急にまわりの目が怖くなりました。でも、先輩と先生の励ましに支えられました。『自分のやりたいことを追い求めていく』…これが野球で学び、これからも大切にしていきたいことです。」
二人の言葉を聞きながら、私は二人に「栄冠」が輝いていると思ったのでした。
7月12日(火)に行われた全国高校野球選手権長野県大会の「中信連合」チーム対飯田高校の試合に、本校の野球部の生徒たちが出場しました。「中信連合」とは、南安曇農業・豊科・穂高商業・梓川・明科、そして蘇南の大連合チームです。3対10で負けてしまいましたが、休日ごとに南安曇農業高校のグラウンドに行って練習を重ねてきた、生徒たちと指導している顧問の先生に、私は心から「おつかれさまでした」と言いました。
これで3年生の2人の選手(男子と女子)は引退です。二つの質問をしてみました。「部活動をやりとげた今の感想は?」「部活動の学びをこれからの人生にどういかしていきたい?」
石垣さん(部長、男子)「よく続けてこられたと、真っ先に思います。2年生の後半が一番の危機でした。技術的に向上できない自分と、コロナ禍のために思うように練習できない状況が重なって、もうだめだと思いました。でも、先輩の励ましで救われて、続けられました。だから将来、仕事をするときに、絶対、『チームワーク』を大切にしていきたいって思っています。」
大谷さん(女子)「今、ここでしかできない経験を重ねることが出来て、本当に良かったです。私も2年生の後半が一番の危機でした。女子としてようやく試合に出られるようになったとき、急にまわりの目が怖くなりました。でも、先輩と先生の励ましに支えられました。『自分のやりたいことを追い求めていく』…これが野球で学び、これからも大切にしていきたいことです。」
二人の言葉を聞きながら、私は二人に「栄冠」が輝いていると思ったのでした。

「災害の記憶をどう受け継ぐかを生徒が探究する」
Posted by 蘇南高等学校長.
2022年07月13日19:40
7月9日(土)の『信濃毎日新聞』に、本校の3年生の探究学習の様子が紹介されました。
3名の生徒たちが、南木曽町で起こった土石流の記憶をどのように未来に伝えていくかを考えているという内容です。
南木曽町は南からの湿った風が信州の山脈にぶつかる場所に位置しているために、とても激しく雨が降ります。ゴーッという地響きのような雨音と、目の前が白くなるほどの雨の量。南木曽で暮らし始めた頃は、怖くなって夜中に目が覚めたこともしばしばでした。(ちなみに今はまったく動じません。)
南木曽町は繰り返し土石流の災害に見舞われてきました。地域の人々は土石流のことを「蛇抜け」と呼んでいます。土石流が発生することを「抜ける」とも表現するのです。
生徒たちは、「蛇抜け」という言葉を知っているか、その「前兆」を知っているかなどについて、全校にアンケートをとりました。そこからわかったのは、「蛇抜け」自体は南木曽の狭い範囲でしか知られていない言葉だということです。「前兆」を理解しているかどうかは、それをテーマにした校長講話を聞いたことのある2・3年生と、1年生で大きな差がありました。
文化祭で中間発表をして、聴衆とディスカションをしてみると、さらに色々なことがわかってきました。2014年に大きな「蛇抜け」があったのですが、当時小学生だった南木曽出身の生徒たちの記憶はとてもまちまちです。ほとんどの生徒は家の中にいたので記憶がありません。しかし社会体育のために外出していた生徒は、すさまじい雨と強烈な異臭に不気味さを感じていたところ、巨大な山津波が目の前で発生してきたことを、鮮明に覚えていました。
その鮮明な記憶を、どう未来に伝えていくのか。
「前兆」の「白い雨」とか「異臭」をどう再現していけるのか。
生徒たちは試行錯誤しながら探究しています。
『信濃毎日新聞』の記事は、コチラから読めます。
https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2022070900035
3名の生徒たちが、南木曽町で起こった土石流の記憶をどのように未来に伝えていくかを考えているという内容です。
南木曽町は南からの湿った風が信州の山脈にぶつかる場所に位置しているために、とても激しく雨が降ります。ゴーッという地響きのような雨音と、目の前が白くなるほどの雨の量。南木曽で暮らし始めた頃は、怖くなって夜中に目が覚めたこともしばしばでした。(ちなみに今はまったく動じません。)
南木曽町は繰り返し土石流の災害に見舞われてきました。地域の人々は土石流のことを「蛇抜け」と呼んでいます。土石流が発生することを「抜ける」とも表現するのです。
生徒たちは、「蛇抜け」という言葉を知っているか、その「前兆」を知っているかなどについて、全校にアンケートをとりました。そこからわかったのは、「蛇抜け」自体は南木曽の狭い範囲でしか知られていない言葉だということです。「前兆」を理解しているかどうかは、それをテーマにした校長講話を聞いたことのある2・3年生と、1年生で大きな差がありました。
文化祭で中間発表をして、聴衆とディスカションをしてみると、さらに色々なことがわかってきました。2014年に大きな「蛇抜け」があったのですが、当時小学生だった南木曽出身の生徒たちの記憶はとてもまちまちです。ほとんどの生徒は家の中にいたので記憶がありません。しかし社会体育のために外出していた生徒は、すさまじい雨と強烈な異臭に不気味さを感じていたところ、巨大な山津波が目の前で発生してきたことを、鮮明に覚えていました。
その鮮明な記憶を、どう未来に伝えていくのか。
「前兆」の「白い雨」とか「異臭」をどう再現していけるのか。
生徒たちは試行錯誤しながら探究しています。
『信濃毎日新聞』の記事は、コチラから読めます。
https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2022070900035
「中津川の中学校の校長先生を訪ねて」
Posted by 蘇南高等学校長.
2022年07月12日19:34
蘇南高校は、組合立として創立されたときに出資した五つの村のうち二つの村が現在は岐阜県中津川市に合併されていることから、中津川市の中学生も通えます。今でも全校生徒の約3割が、中津川市出身なのです。
今日は、中津川市立中学の4校の校長先生を訪問して、本校の生徒たちの頑張っている姿を報告しました。
中津川市といっても広いので、遠い中学は自動車で1時間くらいかかります。
しかし、都会の人から見れば贅沢な観光旅行ではないかと思われるような素敵な景観があちこちにあります。神坂中学校の近くには、島崎藤村が生まれた馬籠宿がありますし、阿木中学校の近くには、ローカル鉄道の代表格・明知鉄道の阿木駅があります。さらに第二中学校の近くには中津川宿、苗木中学校の近くには苗木城。…分刻みの学校訪問ですが、それぞれの地域の景観に感動の連続です。
そして訪問した校長先生に温かな励ましと期待のお言葉をいただき、また教育実践についての情報交換にとても啓発され、あっという間に中学校訪問の一日が終わりました。
明日は木曽郡内の中学校、明後日は残りの中津川市立中学校をまわります。
今日は、中津川市立中学の4校の校長先生を訪問して、本校の生徒たちの頑張っている姿を報告しました。
中津川市といっても広いので、遠い中学は自動車で1時間くらいかかります。
しかし、都会の人から見れば贅沢な観光旅行ではないかと思われるような素敵な景観があちこちにあります。神坂中学校の近くには、島崎藤村が生まれた馬籠宿がありますし、阿木中学校の近くには、ローカル鉄道の代表格・明知鉄道の阿木駅があります。さらに第二中学校の近くには中津川宿、苗木中学校の近くには苗木城。…分刻みの学校訪問ですが、それぞれの地域の景観に感動の連続です。
そして訪問した校長先生に温かな励ましと期待のお言葉をいただき、また教育実践についての情報交換にとても啓発され、あっという間に中学校訪問の一日が終わりました。
明日は木曽郡内の中学校、明後日は残りの中津川市立中学校をまわります。
「校長自ら実験台になる」
Posted by 蘇南高等学校長.
2022年07月11日21:30
文化祭の時に行った総合探究中間発表会のなかに、疲労を回復してメンタルをリフレッシュする方法を探究している生徒たちが「入浴剤」を試作したという発表がありました。
炭酸ガスとともに疲労回復の香りが出るというもので、発表会の時には洗面器に入れたお湯に試作品を投入して実演をしてくれました。
温泉マニアの校長とするとじっとしていられません。
「今度、1個譲ってくれませんか? 実験台になりますよ。」
すると校長室に担当の松沢先生が「生徒たちからです」と特大(!)の入浴剤ボールを持ってきてくれました。「おおっ!」
早速、単身赴任の住宅の浴槽に投入すると、これが実に快適!
私は某社の製品「〇ブ」が好きなのですが、類似品の中には発泡する時間が短かったり、発泡の勢いが弱かったりするものもあります。ところがこれは、実に泡の勢いがよく、長時間持続します。(特大なのだから当たり前!)
生徒たちは、今後、地域の特別な香りを利用した入浴剤開発を目指すとのこと。
「いくらでも実験台になります」と私はワクワクしています。
炭酸ガスとともに疲労回復の香りが出るというもので、発表会の時には洗面器に入れたお湯に試作品を投入して実演をしてくれました。
温泉マニアの校長とするとじっとしていられません。
「今度、1個譲ってくれませんか? 実験台になりますよ。」
すると校長室に担当の松沢先生が「生徒たちからです」と特大(!)の入浴剤ボールを持ってきてくれました。「おおっ!」
早速、単身赴任の住宅の浴槽に投入すると、これが実に快適!
私は某社の製品「〇ブ」が好きなのですが、類似品の中には発泡する時間が短かったり、発泡の勢いが弱かったりするものもあります。ところがこれは、実に泡の勢いがよく、長時間持続します。(特大なのだから当たり前!)
生徒たちは、今後、地域の特別な香りを利用した入浴剤開発を目指すとのこと。
「いくらでも実験台になります」と私はワクワクしています。
「蘇南高校をさらに素敵な学校にするためのアイデア」
Posted by 蘇南高等学校長.
2022年07月08日20:33
安倍元首相へのテロ事件に何ともいえない憤りとやるせなさを覚えつつ、私たちはこれからも未来を創る若者を育てる仕事を懸命にやろうと、改めて決意をかためた午後でした。
今日の放課後は、スペシャルゲストをお招きしており、その研修会を予定どおり実施しました。
ゲストは、大正大学の浦崎太郎先生です。探究的な学びの旗手。
日本全国あちこちを飛び回っておられる浦崎先生に、東京から岐阜に帰宅する途上で「ちょっと」南木曽に立ち寄っていただき、
(1)大学進学希望の生徒たちに、①大正大学の学びの魅力、②探究をいかした進学とは何か、についてレクチャーをしていただきました。
(2)全教員向けに、①生徒が「熱くなって」探究をすることの大切さ、②真に生徒のためになる高大接続のあり方、について質疑応答形式でレクチャーをしていただきました。
なんとたくさんの気づきとリフレクションに満ちた研修になったことでしょうか。
レクチャーをいただいた「中味」をどんなふうに学校づくりに役立てていくかは、これから折にふれて報告できればと思っています。
蘇南高校をさらに素敵な学校にするためのアイデアを手にすることができたひとときになりました。(一生、今日の日のことを覚えているでしょう。)

私は学校づくりの方針を練るときに、いつも浦崎先生との対話から得たものを根底に置いています。
浦崎先生は岐阜県の高校教員だった頃から今に至るまでずっと、私の尊敬する、そして大好きな先生なのです。

今日の放課後は、スペシャルゲストをお招きしており、その研修会を予定どおり実施しました。
ゲストは、大正大学の浦崎太郎先生です。探究的な学びの旗手。
日本全国あちこちを飛び回っておられる浦崎先生に、東京から岐阜に帰宅する途上で「ちょっと」南木曽に立ち寄っていただき、
(1)大学進学希望の生徒たちに、①大正大学の学びの魅力、②探究をいかした進学とは何か、についてレクチャーをしていただきました。
(2)全教員向けに、①生徒が「熱くなって」探究をすることの大切さ、②真に生徒のためになる高大接続のあり方、について質疑応答形式でレクチャーをしていただきました。
なんとたくさんの気づきとリフレクションに満ちた研修になったことでしょうか。
レクチャーをいただいた「中味」をどんなふうに学校づくりに役立てていくかは、これから折にふれて報告できればと思っています。
蘇南高校をさらに素敵な学校にするためのアイデアを手にすることができたひとときになりました。(一生、今日の日のことを覚えているでしょう。)
私は学校づくりの方針を練るときに、いつも浦崎先生との対話から得たものを根底に置いています。
浦崎先生は岐阜県の高校教員だった頃から今に至るまでずっと、私の尊敬する、そして大好きな先生なのです。
「参議院議員選挙を前にして」
Posted by 蘇南高等学校長.
2022年07月07日18:43
今度の休日、7月10日(日)は第26回参議院議員通常選挙の投票日です。
本校でも3年生で誕生日が早い生徒たちのなかには、すでに選挙権をもっている者もいます。
一方で、10代から20代の有権者の投票率の低さが社会問題になっており、また、最初に棄権してしまった有権者はその後も投票を行わない傾向があると言われていることから、改めて選挙直前に「一票を投じることの大切さ」を確認する学習会を3学年全体で行いました。
期日前投票でお忙しいなか、南木曽町選挙管理委員会より末松委員長さんをはじめ4名の方にお越しいただき、選挙の意義を生徒たちに語りかけていただきました。
また、本校の教員からも選挙制度の基本のレクチャーを行い、『信濃毎日新聞』のマニフェストスイッチを使って、比例代表の政党の投票先について生徒たちに考えてもらいました。最後は模擬投票を行ってみました。(結果発表は公職選挙法の規定のため選挙前には行いません。)
私はこれまでの人生の中で選挙を棄権したことはありません。
生徒たちが、自分たちの未来を主体的に選択する有権者になってくれることを、期待したいと思います。
本校でも3年生で誕生日が早い生徒たちのなかには、すでに選挙権をもっている者もいます。
一方で、10代から20代の有権者の投票率の低さが社会問題になっており、また、最初に棄権してしまった有権者はその後も投票を行わない傾向があると言われていることから、改めて選挙直前に「一票を投じることの大切さ」を確認する学習会を3学年全体で行いました。
期日前投票でお忙しいなか、南木曽町選挙管理委員会より末松委員長さんをはじめ4名の方にお越しいただき、選挙の意義を生徒たちに語りかけていただきました。
また、本校の教員からも選挙制度の基本のレクチャーを行い、『信濃毎日新聞』のマニフェストスイッチを使って、比例代表の政党の投票先について生徒たちに考えてもらいました。最後は模擬投票を行ってみました。(結果発表は公職選挙法の規定のため選挙前には行いません。)
私はこれまでの人生の中で選挙を棄権したことはありません。
生徒たちが、自分たちの未来を主体的に選択する有権者になってくれることを、期待したいと思います。

「全校生徒の写真をつなぎあわせて桃介橋のコラージュを作る」
Posted by 蘇南高等学校長.
2022年07月06日17:10
蘇峡祭の代休日を経て、日常の学校生活に戻りました。
高校生活の中で最もドラスティックな生活風景の大転換です。
しかし、玄関ロビーには、少しだけ文化祭の成果を記憶に残すべく、全校アートを展示しています。今年度は全校生徒の写真を集めてコラージュにして、学校の丘の麓にある重要文化財「桃介橋」を描きました。

よく目を凝らしてみると、無数の小さな写真が点描のようになって「桃介橋」の画像が織りなされていることがわかります。

気の遠くなるような作業に見えますが、現代ではコラージュを可能にするソフトが開発されているので、それを駆使して生徒たちは楽しく作業をしていました。
ただただ汗をかいて(同時に間に合わないかもしれないという冷や汗をかいて)全校アートを制作していた時代は、もはや過去のものなんですね。
高校生活の中で最もドラスティックな生活風景の大転換です。
しかし、玄関ロビーには、少しだけ文化祭の成果を記憶に残すべく、全校アートを展示しています。今年度は全校生徒の写真を集めてコラージュにして、学校の丘の麓にある重要文化財「桃介橋」を描きました。
よく目を凝らしてみると、無数の小さな写真が点描のようになって「桃介橋」の画像が織りなされていることがわかります。
気の遠くなるような作業に見えますが、現代ではコラージュを可能にするソフトが開発されているので、それを駆使して生徒たちは楽しく作業をしていました。
ただただ汗をかいて(同時に間に合わないかもしれないという冷や汗をかいて)全校アートを制作していた時代は、もはや過去のものなんですね。
「蘇峡祭最後に1+1=3は本当だと語りかける」
Posted by 蘇南高等学校長.
2022年07月04日19:53
今日は、第67回蘇峡祭の三日目(!)。
クラス発表(本校では個性披露大会と言います)でした。午前中は1・2年生のクラスの発表で、動画やダンス、演劇などが組み合わさって、なかなかの出来です。途中、教員バンドや教員演劇集団が登場し、生徒よりも笑いをとるという若気の至り、反則技を繰り出しましたが、これは見なかったことに…。
しかし、午後に行われた3年生の発表は、それまでのものをはるかに上回るレベルでした。(本日は午後のみ3年生のご家族に公開しました。)
3年A組はミュージカルです。生演奏、動画、ダンスを組み合わせて、3年間の高校生活の積み上げの結果としての「今、ここ」があるという演出をしており、私は感動して思わず泣きそうになってしまいました。3年B組は動画を挿入しながらの正攻法のダンスでした。ダンスパフォーマンスのレベルがとても高く、私は写真を撮るのを忘れて見とれていました。(ちなみに審査員の私は、A組B組に1位同点をつけました。)
3年B組の動画のなかに某大手予備校のCMのパロディがありました。独創的な数学を教える「人気講師」が、「1+1=3」と叫んで動画が終る爆笑ものでした。
閉祭式のときに、私は、「1+1=3」は本当にあるんだよと生徒に語りかけました。3年生のクラスは、1+1+1+…+1をクラスの人数分34(または33)足していったときに、50人分の力とか、60人分の力を発揮しているのです。それが本校の3年生たちなのだと思うのです。
祭が終り、明日からは3年生は「34人の世界」から自分だけの「1人」の世界に戻って、進路実現を目指していきます。そのときの「1人」は、実は「1.8人」くらいパワーアップした姿になっているはずです。だから残りの高校生活もきっと充実したものになるでしょう。
写真は、この文化祭をとりしきったすばらしい生徒会執行部の生徒たちです。

終日、ざんざん降りの雨模様でした。熱中症の心配から解放されていたものの、最後の花火のことがあるので気が気ではありませんでした。
しかしなんということでしょう。夕方には雨が上がり、南木曽町の一八会の皆さんのお力により、夜空に花火の大輪が咲きました。
今年もこの花火を見ることができました。
蘇南高校、バンザイ!

クラス発表(本校では個性披露大会と言います)でした。午前中は1・2年生のクラスの発表で、動画やダンス、演劇などが組み合わさって、なかなかの出来です。途中、教員バンドや教員演劇集団が登場し、生徒よりも笑いをとるという若気の至り、反則技を繰り出しましたが、これは見なかったことに…。
しかし、午後に行われた3年生の発表は、それまでのものをはるかに上回るレベルでした。(本日は午後のみ3年生のご家族に公開しました。)
3年A組はミュージカルです。生演奏、動画、ダンスを組み合わせて、3年間の高校生活の積み上げの結果としての「今、ここ」があるという演出をしており、私は感動して思わず泣きそうになってしまいました。3年B組は動画を挿入しながらの正攻法のダンスでした。ダンスパフォーマンスのレベルがとても高く、私は写真を撮るのを忘れて見とれていました。(ちなみに審査員の私は、A組B組に1位同点をつけました。)
3年B組の動画のなかに某大手予備校のCMのパロディがありました。独創的な数学を教える「人気講師」が、「1+1=3」と叫んで動画が終る爆笑ものでした。
閉祭式のときに、私は、「1+1=3」は本当にあるんだよと生徒に語りかけました。3年生のクラスは、1+1+1+…+1をクラスの人数分34(または33)足していったときに、50人分の力とか、60人分の力を発揮しているのです。それが本校の3年生たちなのだと思うのです。
祭が終り、明日からは3年生は「34人の世界」から自分だけの「1人」の世界に戻って、進路実現を目指していきます。そのときの「1人」は、実は「1.8人」くらいパワーアップした姿になっているはずです。だから残りの高校生活もきっと充実したものになるでしょう。
写真は、この文化祭をとりしきったすばらしい生徒会執行部の生徒たちです。
終日、ざんざん降りの雨模様でした。熱中症の心配から解放されていたものの、最後の花火のことがあるので気が気ではありませんでした。
しかしなんということでしょう。夕方には雨が上がり、南木曽町の一八会の皆さんのお力により、夜空に花火の大輪が咲きました。
今年もこの花火を見ることができました。
蘇南高校、バンザイ!
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