「女子バレー部の生徒たちが県大会のコートに立つ」

Posted by 蘇南高等学校長. 2023年01月17日13:03
 先週末に高体連の女子バレーの新人戦県大会が開催されました。
 蘇南高校の女子バレー部が19年ぶりに県大会出場を果たし、部員・顧問全員で昨日の昼休みに校長室に報告に来てくれました。

 試合はフルセットまで持ち込んだものの、南信大会2位の飯田女子高校に負けてしまいました。
 でも生徒たちは、一定の手ごたえを感じたようで、流れに飲み込まれて建て直せなかった自分たちの弱さについて、やはり一人一人がもっと強くなることで、チーム力を向上させていくことが課題だと、自己分析したことを私に語ってくれました。
 これまで以上にしっかりと自分たちの課題を語るその口調に、私はとても感心しました。

 誰もが出られる地区大会と違って、勝ち抜いた者だけが立てる県大会に身をおくことで、初めて見えてくるものがあります。それを見られたことの大切さを、春のインターハイ予選にいかしていってほしいと、私は生徒たちを激励しました。
 熱心な二人の顧問と一緒に、生徒たちはさらに飛躍していくことでしょう。それを私は確信したのでした。

  


「生徒たちが南木曽小学校でプログラミングの出前授業をしました」

Posted by 蘇南高等学校長. 2023年01月16日18:08
 今日は、本校の経営ビジネス系列の2年生が、南木曽小学校の6年生の皆さんに、プログラミングの出前授業「スクラッチ教室」をしました。

 問いかけに対して「はい」「できました」「わかりました」とその都度大きな返事が子どもたちからかえってくるので、生徒たちも力をこめて授業をしていました。
 ゲームを制作するプログラミングで、キャラクターの動きを設定するのに「x軸」「y軸」といった数学の用語も出てきます。生徒たちはわかりにくい箇所についてはプレゼンシートを用意して、かみくだいて説明をしていました。

 教科担任の松澤先生の指導の下で、効果的なプログラミングの教材づくりに取り組んできた生徒たちが、念願かなって出前授業を実現できたのです。コロナ禍のためにずっとできなかった南木曽小学校への出前授業が、プログラミングという先進的な内容をテーマで実現できて、本当にうれしく思いました。南木曽小学校の松井校長先生をはじめとする諸先生方には感謝の思いでいっぱいです。

 プログラミングを子どもたちに教えるためには、自分たちが十二分にプログラミングを理解していなければなりません。
 教える側に立ってみたことは、生徒たちにとってとても貴重な経験になったのでした。






  


「共通テストの激励会を開催しました」

Posted by 蘇南高等学校長. 2023年01月13日15:22
 明日から大学入学共通テストが始まります。
 今日の午後、受験予定の生徒たちを集めて「共通テスト激励会」を行いました。

 私からは、「蘇南高校は一般選抜でも受かる教科指導を組み立ててきたので、自信をもってがんばってください」と、語りかけました。「新しい問題傾向のなかで、見たことのない出題に驚いたとしても、落ち着いてできるところからやっていこう」というのが、もうひとつのアドバイスです。

 学年主任と二人の担任からも、心を込めて激励の言葉を贈りました。
 「1日めが終わったときに採点をして一喜一憂しない」というのも大切なアドバイスです。しかしながら、「うちの親は勝手に採点してしまったんですよ」(某教諭)、「生徒には採点するなとアドバイスするのに、我が子の受験の時に気になって「何点?」と聞いてしまったんだよね」(実は私)など、続々と親にまつわるフライングの経験が告白され、生徒たちは爆笑していました。

 保護者の皆様、どうか温かく見守ってください。

 ここまで頑張って勉学を積み重ねてきたのです。きっとうまくいく! 
 生徒たちのことを心から応援しています。





  


「ゲストをお招きして食文化講座や金融教育を進める」

Posted by 蘇南高等学校長. 2023年01月12日14:34
 本校の教育の特色のひとつは、さまざまな地域の講師をお招きして、「生きた知識」を学ぶところにあります。

 特に家庭科では、教科担当の森田先生が工夫をして多様なゲストに講義をしてもらっています。今日も1年の「家庭基礎」の授業に、ジブラルタ生命飯田営業所の清水所長さんにお越しいただいて金融教育をしていただきました。生徒たちは、生活していく自分を想像して、自分の資産が金融機関を利用することでどうなっていくのかを学び、たくさんの気づきを得ることができたようです。

 昨年の秋には木曽保健福祉事務所の皆さんに「食支援講座」を3回にわたってしていただきました。講義と調理実習をくみあわせた内容です。
 講義は、主食・主菜だけでなく副菜が栄養バランスをとるうえでいかに大切かとか、朝食の重要性など、これから一人暮らしを始める生徒たちにとって、とても有意義な内容を科学的に学びました。1日に必要な野菜の目安を具体的な実物として示されると、聞いていた私も「なるほど」ととても納得させられました。
 調理実習では、郷土に根差した栄養価の高いメニューに挑戦しました。自由選択科目のために少人数で学んでいますから、十分な間隔をとって安全に調理を学びました。

 これからの高校教育は、社会の第一線で活躍する方々を講師としてお迎えして、学ぶことがどのように役立つのかを実感できるようにしていくことが必要だと考えています。
 ゲスト講師の皆様、本当にありがとうございました。



  


「岡田政晴先生の絵画展を始めました」

Posted by 蘇南高等学校長. 2023年01月11日18:19
 今週から1月末日まで、本校の非常勤講師をおつとめいただいた岡田政晴先生の絵画展を昇降口ロビーで開催しています。
 岡田先生は、福島中学校(現・木曽町中学校)の校長職を退職されたあと、南木曽町教育委員なども歴任され、多くの著書もあります。令和2年度の途中で病に倒れ、絵筆が握れなくなってしまいました。

 しかし不屈の「開拓者」精神で、指で描くなどの新しい創作方法を考案し、今も旺盛な創作活動を繰り広げておられます。
 9月に「母校に栄誉あれ」という作品を蘇南高校に寄贈していただいたのですが、今回は、17点の作品を制作年代順に並べて、岡田先生がいかに病に屈せずに新しい境地を開拓されてきたかが、生徒にもわかるようにしていただきました。

 一般の皆様にも公開しています。ただし、昇降口ロビーなので寒いことと、コロナ対策のために教室の方への立ち入りができないことをお許しください。
 もしお近くをお通りになったときには、是非、お立ち寄りいただき、岡田先生の素晴らしい絵画をご鑑賞ください。







  


「なんと開花宣言!」

Posted by 蘇南高等学校長. 2023年01月10日19:41
 今日は、朝から中信地区校長会があり、松本市に終日、出張していました。
 松本はとびきりの冷え込みで、会場の松本工業高校の駐車場もスケートリンクのようでした。

 夜、蘇南高校に戻ってきて自動車をおりると、おーっ、温かいと感激しました。
 ちなみに、自宅のある飯田市(山の向こうの伊那谷の南部)は、昨年のクリスマスの日からまとまった雪・雨が降っていません。この三連休も快晴が続き、我が家の福寿草が開花しました!(最速ではないかしらん。)
 春の足音が我が家には聞こえてきています。
  


「2023年に重大問題はどう展開するか」

Posted by 蘇南高等学校長. 2023年01月06日17:52
 令和5年の学校生活が今日から始まりました。すみわたる快晴の朝、登校する生徒たちの姿を見て、それだけで私はとても嬉しくなりました。
 年末年始の人の移動にともない、長野県でもコロナ第8波が一気に拡大する傾向にあります。何人かの出席停止扱いの生徒たちがいるとはいえ、本校は、平穏な休み明けとなりました。

 全校集会は、各教室をzoomで結んで校長室から配信する形で行いました。
 私の講話は次の三つの内容のオムニバスです。

(1)2023年に重大問題(新型コロナウイルス問題とウクライナ戦争)はどう展開するか。
(2)この1月に蘇南高校が取り組むこと(制服改革、岡田政晴先生の絵画展)
(3)各学年へのメッセージ
    3年生へは、これから受験する仲間への応援を含めて
     「きれいに離陸していこう」
    2年生へは、3月のカナダ語学研修を成功させるとともに
     「深く学ぼう」
    1年生へは、企業インタビューを通して生き方を見つめ
     「慕われる上級生になろう」

 いつもは大きなテーマを決めて学術的に話をするようにしているのですが、今回はもっぱら具体的な内容にしました。
 これからは一年間のまとめをするとともに、次のステップを考える忙しい日々が始まります。コロナ第8波の行方がとても心配なのですが、これまでの経験をいかしながら乗り越えていきたいと思います。

 校長講話の全文はコチラです。
  https://www.nagano-c.ed.jp/sonan-hs/pdf/20230106_kouwa.pdf
 生徒たちと再会して、改めて「前進しよう」と決意した今日でした。
 高校生が集って学ぶことは、それ自体に何物にも代えがたい価値がありますよね。
  


「中山道にたちのぼる狼煙を眺める」

Posted by 蘇南高等学校長. 2023年01月04日18:48
 生徒たちはまだ年末年始休業中ですが、私は仕事始めでした。
 昨年はコロナに関する報告が続々と入ってきて、とても慌ただしかったのに対し、今年はとても静かでゆったりしたスタートでした。

 午前10時半には、恒例の狼煙上げが中山道のあちこちで行われました。昇降口から南の方角を眺めると、妻籠城山の頂から白い煙がもくもくとたちのぼるのが見えました。
 実はゆっくり狼煙上げを見物できたのは、3年目の今年が初めてなのでした。

 本来は敵の来襲を告げるものですが、現代の狼煙は新春のお祝いのリレーになっています。戦火のたちのぼるウクライナの人々のことを思いながら、今年も「未来」を創る「教育」という仕事に向かいます。
  


「元日は卯の文字が使われている山を目指す」

Posted by 蘇南高等学校長. 2023年01月01日16:02
 明けましておめでとうございます。

 2023年元日は、卯の年ということで飯田市上久堅にある卯月山(1102m)に新春登山をしました。普段は地元の人も「そんな山ありましたっけ?」と言う山なのですが、今日は他に名古屋から来た登山客と出会いました。同じことを考える人が他にもいらっしゃるのですね。
 ここは飯田市を東側から見下ろす絶景ポイントでしたが、山の手入れをする方もいないようで雑木が生え放題。やむなく下山してから山城跡の神之峰(772m)に移動して、改めて風越山にいだかれる飯田市を眺めました。




 我が家の庭の池のほとりでは、福寿草が芽を出しているのを見つけました。大自然の中で私たちが生きていることに思いをいたす一年にしたいものです。

 どうか本年もよろしくお願いいたします。