「自信をもって「「うま――い、い、い」」

Posted by 蘇南高等学校長. 2022年06月03日17:54
 このほど、経営ビジネス系列の生徒たちが、桃介亭さんと「蘇南そば」という商品を共同開発し、一般販売をします。
 昨年度、地元川向地区の早川さんのご厚意でそば畑を提供していただき、JAさんの指導のもと、生徒たちがそばの栽培・収穫を行いました。それを業者に製粉してもらい、最後は蘇南高校の丘の麓にある人気そば店「桃介亭」の飯嶋さんに商品化していただいたのです。

 パックの中には商品開発に至る生徒の学びのプロセスや思いを記したあいさつ文も入っています。QRコードを読み取ると、飯嶋さんがそばの調理方法を解説してくださっている動画を視聴できるしくみに。

 実は、昨日6月2日(木)に保護者限定の先行販売を行い、応募多数の為、抽選に当たった方に商品をお渡ししました。とても高い競争倍率のなか、(本当に申し訳ないという思いとともに)校長として1食分を優先的に買って(!)、夕食に調理してみました。
 そばは当たり外れが多いことを、身をもって体験しているだけに、ドキドキしながら食してみると…「うま――い、い、い(エコーがかかっている)」と思わず独り言。
 飯嶋さんが打っているわけですから当たり前なのですが、この豊かな風味とこしの強さはそば粉自体の品質のよさもあると思います。

 というわけで一般販売のお知らせです。限定30食。価格は一人前(つゆ付)300円。なるべく多くの人に渡したいので一人の購入は四人前まで。調理はその日のうちにご自身でしなければなりません。販売日は、6月9日(木)17:00~17:30。学校の玄関にて梱包された商品をお渡しします。
 6月7日(火)に電話で予約受付をします。申し訳ありませんが、先着順で締め切らせていただきます。

 もしよろしければ、召し上がってください。
 自信をもって「うま――い、い、い」ですよ。
  


「地域の大人たちの生き方に出会うことの意味」

Posted by 蘇南高等学校長. 2022年06月02日18:23
 蘇南高校では、1年から3年までの学びを「未来の人々の幸せを想像して、今の自分がどのように生きるか」ということを探究することにしています。
 題して「ふるさと探究学」。なぜここに「ふるさと」と銘打っているかというと、自分たちの身の回りには、「未来の人々の幸せ」のために頑張っている魅力的な大人たちがたくさんいることに気づき、その大人の皆さんと対話をしていこうとするからです。

 今日は「ふるさと探究学・企業ガイダンス編」という学びを全校で行いました。
 木曽郡内の19の企業・官公庁の皆さんにお越しいただき、分科会形式で「この仕事が人々の幸せをどのように創っているのか」「自分が生きる上で大切にしていること」などを熱く語っていただき、それに生徒が質問をしたり感想を述べたりしました。
 1年生から3年生までのすべての生徒が一緒に学ぶのです。

 私は、全体会で生徒に二つのことを語りかけました。①今日は、大人と対話をすることが自分を成長させるということを学んでほしい。②田舎で働いていても、日本全国・世界の幸せと繋がっている。その素晴らしさを学んでほしい。

 実際、19の企業・官公庁の皆さんの講義はすばらしいものでした。世界有数のシェアを誇るメーカーさん、国宝の建築物を支えている方、世界のアスリートにスポーツ用品を提供している方、観光業を通じて地域のエコシステムを守っている企業…それぞれの仕事の奥にある「生きるうえで大切にしていること」「究めることの醍醐味」を生徒に熱く語っていただいたのでした。

 生徒たちもその思いを真正面から受け止めようとしていました。
 地元の木材業者さんの講義に参加した、3年の小川さんが、次のような感想を意見発表しました。
――将来就きたいと思っている職業にかぎらず、自分の住んでいる地域を見渡してみて良いところを見つけ、考え方や見方を変えてみることも大切だなと思いました。また、身近なものだからこそ、今回のお話のヒノキのように、その良さを感じることが出来ました。

 彼女の意見に、私が今回のプログラムで願っていたことが凝縮されていて、とても嬉しくなりました。
 地域の大人と対話をすることで、自分の物の見方がたえず変化していくようでありたい。身近なもののすばらしさを再発見するようでありたい。
 そうした気づきの積み重ねが、人生を豊かにしていくと思うのです。

  


「プリン、プリン、プリン」

Posted by 蘇南高等学校長. 2022年06月01日18:01
 3年の家庭科「フードデザイン」の授業で、プリンづくりをしました。
 長野県のコロナ感染状況が落ち着いてきたこともあり、調理実習を再開しているのです。

 森田先生(本校の家庭科の先生は野球の指導もする男性)が、砂糖のカラメル化や溶解性、卵の希釈性・凝固性について理解を深めることを学習目標にかかげ、まずは手本を示します。ノックをするように(?)的確に料理をしていました。
 次いで、一人一台のガスレンジで生徒がプリンづくりに挑戦しました。

 まず上手にカラメルを作ったのは、ひとりの男子。「うちで料理をやっていますからね」との発言に、私は「おー、いいねえ」とほめてあげました。

 ちなみに、私の昨晩の夕食メニューは、一昨日の須坂市への出張の帰りに購入した根曲がり竹と鯖缶で味噌汁をつくり、それと我が家で収穫した大根を煮物にしました。
 料理をするのが、私も大好きなのです。

 プッチンプリンの容器(100均ショップにあるとのこと)に入れて、生徒たちはプリンづくりを満喫していました。
 今週末に、私も挑戦してみようと思っています。