「南木曽町議会で蘇南高校のこれからを報告しました+生徒開発のバスボム販売のお知らせ」
Posted by 蘇南高等学校長.
2022年12月14日18:06
今日は二つのことを報告させてください。
まず、今日の午後、南木曽町議会で蘇南高校の学校づくりについて報告をしました。町の支援をいただいて岐阜県・長崎県・北海道の小規模高校を視察したので、そこから次にどのようなことに取り組んでいきたいかということをお話しさせていただいたのです。

私の主題は、高校と地域の皆様の連携のあり方が「共創」になるように、高校と地域のつながり方の工夫とつながる機会を積極的に試みていきましょうという提案です。
議員の皆様からとてもたくさんの質問・励ましをいただき、予定の質疑応答時間10分は、なんと40分に及びました。地域の皆様の本校に寄せる「熱い期待」をひしひしと感じ、胸がいっぱいになりながら対話をさせていただきました。
「今日の話題が、こんなふうに次の一歩につながりました」・・・という続きの報告ができるよう、私も精一杯頑張っていきます。
町長様、南木曽町議会の皆様、教育長様、そして地域の皆様、なにとぞよろしくお願いいたします。
ふたつめの報告です。3年生の「総合探究」で、地域の特産物を用いたバスボムの制作に取り組んだ生徒たち(小川さん・原さん・森畑さん)が、いよいよその商品を売り出すことになりました。
商品名は、ずばり「ハートのきらめき~自然からの贈り物」です。クロモジや柚を使ったバスボムで、明日12月15日(木)から電話予約(先着順)をしていただいた方にお売りいたします。生徒たちは、香料の抽出にかなりの時間をかけて商品を製造してきました。
試作品については、第一段階として繊細な校長を実験台にして(!)安全性を確認し、第二段階として多くのPTAの皆さんに使用していただき、その感想にもとづいて品質改善を行い、今回の販売にこぎつけました。
薬事法に違反しないよう、効能はいっさいうたわずに、雑貨としての販売になります。また免責事項について同意してくださる方のみにお売りする形になります。販売価格はほぼ原価です。
もしよろしければ、師走のお風呂にお使いください。
商品のご案内は、本校ホームページをご覧ください。
こちらです。https://www.nagano-c.ed.jp/sonan-hs/news/20221214/

まず、今日の午後、南木曽町議会で蘇南高校の学校づくりについて報告をしました。町の支援をいただいて岐阜県・長崎県・北海道の小規模高校を視察したので、そこから次にどのようなことに取り組んでいきたいかということをお話しさせていただいたのです。
私の主題は、高校と地域の皆様の連携のあり方が「共創」になるように、高校と地域のつながり方の工夫とつながる機会を積極的に試みていきましょうという提案です。
議員の皆様からとてもたくさんの質問・励ましをいただき、予定の質疑応答時間10分は、なんと40分に及びました。地域の皆様の本校に寄せる「熱い期待」をひしひしと感じ、胸がいっぱいになりながら対話をさせていただきました。
「今日の話題が、こんなふうに次の一歩につながりました」・・・という続きの報告ができるよう、私も精一杯頑張っていきます。
町長様、南木曽町議会の皆様、教育長様、そして地域の皆様、なにとぞよろしくお願いいたします。
ふたつめの報告です。3年生の「総合探究」で、地域の特産物を用いたバスボムの制作に取り組んだ生徒たち(小川さん・原さん・森畑さん)が、いよいよその商品を売り出すことになりました。
商品名は、ずばり「ハートのきらめき~自然からの贈り物」です。クロモジや柚を使ったバスボムで、明日12月15日(木)から電話予約(先着順)をしていただいた方にお売りいたします。生徒たちは、香料の抽出にかなりの時間をかけて商品を製造してきました。
試作品については、第一段階として繊細な校長を実験台にして(!)安全性を確認し、第二段階として多くのPTAの皆さんに使用していただき、その感想にもとづいて品質改善を行い、今回の販売にこぎつけました。
薬事法に違反しないよう、効能はいっさいうたわずに、雑貨としての販売になります。また免責事項について同意してくださる方のみにお売りする形になります。販売価格はほぼ原価です。
もしよろしければ、師走のお風呂にお使いください。
商品のご案内は、本校ホームページをご覧ください。
こちらです。https://www.nagano-c.ed.jp/sonan-hs/news/20221214/
「自分たちの望む未来は「農家の方々が大きな負担なく働けるふるさと」」
Posted by 蘇南高等学校長.
2022年12月13日17:13
12月9日(金)の総合探究発表会でおこなった3年生のプレゼンの紹介・第2弾です。
森さんと清水さんは、「帰ってきたアルディーノウギョウ」というタイトルで、水田の水量調節を自動的に行う装置を開発し、高齢者の農作業の負担を軽くすることを目指しました。
昨年度の小幡さんの開発した「アルディーノ」というマイコンを利用した水量調節装置の「実用化」に取り組んだのです。
実際の水田に設置しようとすると、電源はどうするのかとか、太陽光パネルとつなぐとしてもそのまま電流を流すとアルディーノが壊れてしまうのでどうするのかなど、次々と壁が立ち現れます。それらを一歩一歩乗り越えた探究が発表されました。
最後に企業の方に教えてもらった「新商品の開発の3段階」に二人は言及し、自分たちは「フェーズ2」にあたるので、次年度は是非後輩たちに「フェーズ3」に取り組んでもらいたいという呼びかけで発表がしめくくられました。

福島県立ふたば未来学園中学・高校で探究学習を指導している林裕文先生から、①テーマとともに二人の「思い(魂)」を後輩に引き継いでいくことが大切であること、②生徒は入れ替わっても地域からの学校への期待は継続していくので、大切な探究テーマが続いていくことはとても良いことであること、などをアドバイスしていただきました。
二人はプログラミングに興味があったとはいえ、この探究に取り組んでからプログラミングを本格的に学び、技術開発のためには次々とたちふさがる壁をのりこえていかねばならないということを骨身にしみて味わいながら、探究を進めました。
自分たちの望む未来は、「農家の方々が大きな負担なく働けるふるさと」の創造にあると結んだ二人の生徒たちは、とても輝いていました。

森さんと清水さんは、「帰ってきたアルディーノウギョウ」というタイトルで、水田の水量調節を自動的に行う装置を開発し、高齢者の農作業の負担を軽くすることを目指しました。
昨年度の小幡さんの開発した「アルディーノ」というマイコンを利用した水量調節装置の「実用化」に取り組んだのです。
実際の水田に設置しようとすると、電源はどうするのかとか、太陽光パネルとつなぐとしてもそのまま電流を流すとアルディーノが壊れてしまうのでどうするのかなど、次々と壁が立ち現れます。それらを一歩一歩乗り越えた探究が発表されました。
最後に企業の方に教えてもらった「新商品の開発の3段階」に二人は言及し、自分たちは「フェーズ2」にあたるので、次年度は是非後輩たちに「フェーズ3」に取り組んでもらいたいという呼びかけで発表がしめくくられました。
福島県立ふたば未来学園中学・高校で探究学習を指導している林裕文先生から、①テーマとともに二人の「思い(魂)」を後輩に引き継いでいくことが大切であること、②生徒は入れ替わっても地域からの学校への期待は継続していくので、大切な探究テーマが続いていくことはとても良いことであること、などをアドバイスしていただきました。
二人はプログラミングに興味があったとはいえ、この探究に取り組んでからプログラミングを本格的に学び、技術開発のためには次々とたちふさがる壁をのりこえていかねばならないということを骨身にしみて味わいながら、探究を進めました。
自分たちの望む未来は、「農家の方々が大きな負担なく働けるふるさと」の創造にあると結んだ二人の生徒たちは、とても輝いていました。
「女子バレー部が19年ぶりに県大会に出場することになりました」
Posted by 蘇南高等学校長.
2022年12月12日16:39
12月10日(土)・11日(日)に行われた中信地区高体連の女子バレー新人戦において、蘇南高校女子バレー部が7位になり、県大会に駒を進めることになりました。
当日は、松本蟻ケ崎高校に勝ち、その後、豊科高校に負けるも、順位決定戦のなかで松本深志高校に負けた後、松本県ケ丘高校に勝ったのでした。
部員の皆さんと顧問の鷹野先生・小笠原先生が校長室に報告に来てくれました。
県大会出場は、顧問の調べたところでは、平成15年以来のことみたいなので、19年ぶりということになるでしょうか。
今春のインターハイ予選地区大会で初戦に勝利したあと、1・2年生があとを引き継ぎ、「勝てるチーム」に成長してきました。
私も心からの拍手を贈りました。
本校の部活動は、生徒たち自身が考え、実践していくスタイルを大切にしています。
週2日の休みを守りながらも、熱心に遅くまで練習を積み重ねています。人数が少なくとも、熱量あふれる部活動が展開されています。
当日は、松本蟻ケ崎高校に勝ち、その後、豊科高校に負けるも、順位決定戦のなかで松本深志高校に負けた後、松本県ケ丘高校に勝ったのでした。
部員の皆さんと顧問の鷹野先生・小笠原先生が校長室に報告に来てくれました。
県大会出場は、顧問の調べたところでは、平成15年以来のことみたいなので、19年ぶりということになるでしょうか。
今春のインターハイ予選地区大会で初戦に勝利したあと、1・2年生があとを引き継ぎ、「勝てるチーム」に成長してきました。
私も心からの拍手を贈りました。
本校の部活動は、生徒たち自身が考え、実践していくスタイルを大切にしています。
週2日の休みを守りながらも、熱心に遅くまで練習を積み重ねています。人数が少なくとも、熱量あふれる部活動が展開されています。

「岐阜県の坂下駅でイルミネーションづくりのお手伝いをする」
Posted by 蘇南高等学校長.
2022年12月11日20:27
今日の午後、生徒会の役員たちが、岐阜県中津川市の坂下駅でボランティア活動をしました。
坂下地区の魅力化に取り組んでいるボランティア・グループ「チャームメイツ」の桂川さんの紹介で、坂下駅前のイルミネーション設置のお手伝いをしたのです。
蘇南高校を支えてくださっている「地元市町村協議会」は、南木曽町・大桑村とともに岐阜県中津川市から構成されており、特に中津川市の北部に位置する坂下中学校からは大勢の生徒が本校に進学しています。
今回は念願かなって、坂下地区の地域づくりに参画することができました。
みんなで力をあわせて、あれよあれよと電飾の装置が駅前の日本庭園に取り付けていきました。電源が太陽光パネルであるのも大切なポイントです。


坂下駅は、私たちにとっては「隣町の駅」です。
私たちが日常的にフィールドにしている「ふるさと」には県境がありません。実際、チャームメイツの方々のなかには何人も本校のOB/OGがいらっしゃって、はげましの言葉をいただきました。
夜、あらためて坂下駅に足を運んでみました。
なんとっ! 想像以上の出来栄え!
美しいイルミネーションと本校が制作した看板「サカシタ・イルミ」が冬の夜空のもとにきらめいていました。
もし機会がありましたら、ぜひご覧ください。
チャームメイツの皆さん、貴重な協働の機会を与えてくださり、ありがとうございました。これからも町づくりのお手伝いをしていきますね。


坂下地区の魅力化に取り組んでいるボランティア・グループ「チャームメイツ」の桂川さんの紹介で、坂下駅前のイルミネーション設置のお手伝いをしたのです。
蘇南高校を支えてくださっている「地元市町村協議会」は、南木曽町・大桑村とともに岐阜県中津川市から構成されており、特に中津川市の北部に位置する坂下中学校からは大勢の生徒が本校に進学しています。
今回は念願かなって、坂下地区の地域づくりに参画することができました。
みんなで力をあわせて、あれよあれよと電飾の装置が駅前の日本庭園に取り付けていきました。電源が太陽光パネルであるのも大切なポイントです。


坂下駅は、私たちにとっては「隣町の駅」です。
私たちが日常的にフィールドにしている「ふるさと」には県境がありません。実際、チャームメイツの方々のなかには何人も本校のOB/OGがいらっしゃって、はげましの言葉をいただきました。
夜、あらためて坂下駅に足を運んでみました。
なんとっ! 想像以上の出来栄え!
美しいイルミネーションと本校が制作した看板「サカシタ・イルミ」が冬の夜空のもとにきらめいていました。
もし機会がありましたら、ぜひご覧ください。
チャームメイツの皆さん、貴重な協働の機会を与えてくださり、ありがとうございました。これからも町づくりのお手伝いをしていきますね。
「ふるさとが宝の山であることに気づいた高校生が学校をこえてつながる」
Posted by 蘇南高等学校長.
2022年12月09日18:02
今日は、蘇南高校「第12回総合探究発表会」を行いました。
3年生の「総合探究」の発表会です。自分のキャリアデザインや興味関心(Will,Can)と社会課題(Need)の交錯するところに「未来の人々を幸せにするためのテーマ」をたて、社会実践(Do)を試みるのが、「総合探究」です。
第1部は全員によるポスターセッション。第2部は下記の代表3班のオンライン発表でした。
第1報告「帰ってきたアルディーノウギョウ――稲作の効率化と負担の軽減」(清水さん、森さん)
第2報告「クマのハザードマップを作ろう!」(藤森さん、上野さん、原さん)
第3報告「ほたるの里――南木曽町に新たなる観光資源を」(松下さん、三石さん)

この発表を会場の来賓と全国の参観者が批評してくださいました。
福島県立ふたば未来学園中学・高校の林裕文先生、南木曽中学校の皆さん、岐阜県立恵那南高校の高橋俊和先生と生徒の皆さん、長崎県立松浦高校の田中輝一先生、島根県の地域・教育魅力化プラットフォームの長谷川勇紀先生・・・という方々に、本校を常日頃支えてくださっているコンソーシアム委員(大前さん、桂川さん、熊谷さん、高橋さん、三輪さん)が加わり、さらには岐阜県立坂下高校の先生方もお越しくださり、大きな探究共同体ができたひとときでした。
それぞれの報告といただいた批評については、改めて紹介していきます。
今日は、一点だけ蘇南高校の新たな歴史を感じた光景をここに記します。
今回の総合探究発表会では、同じ総合学科高校である岐阜県立恵那南高校の全校生徒の皆さん(!)が、オンラインでつながってくださいました。そして一人の生徒さんが、画面の向こうから次のようなことばを語りかけてくれました。
――私たちの学校には「観光資源研究」という授業があります。そのなかのゲスト講師の方が、「地域は宝の山だ」とおっしゃっていたことが、とても心に残っています。なぜかというと、地域には、私たちの「いのちをつなぐためのもの」がたくさん存在しているからです。そんな地域の幸せをつくりだすための探究の発表会を参観して、仲間を見つけられたような気がして、うれしかったです。
私はこの生徒さんのことばを聞いて、本当に胸が熱くなりました。
探究をつうじて、学校をこえて励まし合えれば、それこそがいのちを育む学びになるのではないかと思ったのです。

3年生の「総合探究」の発表会です。自分のキャリアデザインや興味関心(Will,Can)と社会課題(Need)の交錯するところに「未来の人々を幸せにするためのテーマ」をたて、社会実践(Do)を試みるのが、「総合探究」です。
第1部は全員によるポスターセッション。第2部は下記の代表3班のオンライン発表でした。
第1報告「帰ってきたアルディーノウギョウ――稲作の効率化と負担の軽減」(清水さん、森さん)
第2報告「クマのハザードマップを作ろう!」(藤森さん、上野さん、原さん)
第3報告「ほたるの里――南木曽町に新たなる観光資源を」(松下さん、三石さん)
この発表を会場の来賓と全国の参観者が批評してくださいました。
福島県立ふたば未来学園中学・高校の林裕文先生、南木曽中学校の皆さん、岐阜県立恵那南高校の高橋俊和先生と生徒の皆さん、長崎県立松浦高校の田中輝一先生、島根県の地域・教育魅力化プラットフォームの長谷川勇紀先生・・・という方々に、本校を常日頃支えてくださっているコンソーシアム委員(大前さん、桂川さん、熊谷さん、高橋さん、三輪さん)が加わり、さらには岐阜県立坂下高校の先生方もお越しくださり、大きな探究共同体ができたひとときでした。
それぞれの報告といただいた批評については、改めて紹介していきます。
今日は、一点だけ蘇南高校の新たな歴史を感じた光景をここに記します。
今回の総合探究発表会では、同じ総合学科高校である岐阜県立恵那南高校の全校生徒の皆さん(!)が、オンラインでつながってくださいました。そして一人の生徒さんが、画面の向こうから次のようなことばを語りかけてくれました。
――私たちの学校には「観光資源研究」という授業があります。そのなかのゲスト講師の方が、「地域は宝の山だ」とおっしゃっていたことが、とても心に残っています。なぜかというと、地域には、私たちの「いのちをつなぐためのもの」がたくさん存在しているからです。そんな地域の幸せをつくりだすための探究の発表会を参観して、仲間を見つけられたような気がして、うれしかったです。
私はこの生徒さんのことばを聞いて、本当に胸が熱くなりました。
探究をつうじて、学校をこえて励まし合えれば、それこそがいのちを育む学びになるのではないかと思ったのです。
「5年間の町内のクマ出没の地形・気象条件をすべて洗い出す」
Posted by 蘇南高等学校長.
2022年12月08日16:32
明日は、3年生の探究学習の集大成となる「総合探究発表会」です。
第1部では、3年生全員が1・2年生と保護者に向けてポスターセッションを行います。
第2部では、代表となった三つの班が、全校生徒・来賓・全国の参観者(オンライン)に向って発表を行います。
今年度のゲストは、福島県立ふたば未来学園中学・高校、岐阜県立恵那南高校、岐阜県立坂下高校、一般社団法人地域・魅力化プラットフォーム(島根県)、長崎県立松浦高校の先生方や生徒の皆さん、長野県教育委員会、南木曽町教育委員会とコンソーシアム委員の皆さんに参加していただけることになりました。
第2部に登場する生徒たちは、地域課題の解決に向かっての試行錯誤のチャレンジを発信します。
ひとつの班だけ事前に紹介すると、第2発表の生徒たちは、クマの出没による人身被害を減らそうとしてハザードマップと呼びかけポスターを作りました。
南木曽町におけるこの5年間のクマ出没の場所をすべて地図に落とし込み、その地形の条件のみならず、すべての日の気象条件を洗い出して考察を加えています。ちなみに南木曽町のクマ目撃は相当数にのぼるので、かなりの時間をかけての分析です。
生徒たちの考察を聞いて、私の過去2回のクマとの遭遇経験(超怖い経験!)とピタリ一致して、なるほどと思ったのでした。
3年生の総まとめの日。今からワクワクしています。
第1部では、3年生全員が1・2年生と保護者に向けてポスターセッションを行います。
第2部では、代表となった三つの班が、全校生徒・来賓・全国の参観者(オンライン)に向って発表を行います。
今年度のゲストは、福島県立ふたば未来学園中学・高校、岐阜県立恵那南高校、岐阜県立坂下高校、一般社団法人地域・魅力化プラットフォーム(島根県)、長崎県立松浦高校の先生方や生徒の皆さん、長野県教育委員会、南木曽町教育委員会とコンソーシアム委員の皆さんに参加していただけることになりました。
第2部に登場する生徒たちは、地域課題の解決に向かっての試行錯誤のチャレンジを発信します。
ひとつの班だけ事前に紹介すると、第2発表の生徒たちは、クマの出没による人身被害を減らそうとしてハザードマップと呼びかけポスターを作りました。
南木曽町におけるこの5年間のクマ出没の場所をすべて地図に落とし込み、その地形の条件のみならず、すべての日の気象条件を洗い出して考察を加えています。ちなみに南木曽町のクマ目撃は相当数にのぼるので、かなりの時間をかけての分析です。
生徒たちの考察を聞いて、私の過去2回のクマとの遭遇経験(超怖い経験!)とピタリ一致して、なるほどと思ったのでした。
3年生の総まとめの日。今からワクワクしています。

「違和感を出発点にすることと自分の中の地図を見つめていくこと」
Posted by 蘇南高等学校長.
2022年12月07日19:06
今日は、1年生の授業「産業社会と人間」において、「ふるさと探究学・序章」という学びをしました。
南木曽町で活躍している二人の魅力的な大人をお招きして、どう生きてきたかを語ってもらい、生徒たちと対話をしていただいたのです。
ゲストは、南木曽町で3軒のゲストハウスを経営するフォークロアの熊谷洋さんと、水産・観光業をいとなむ高橋渓流の高橋俊吾さんです。二人の若手経営者が「ナナメ上」からの目線で生徒と親しく「生きること」を語り合ってくれる、とても素敵なひとときで、それぞれ40分の講義なのですが、80分があっという間でした。
お二人を私がスカウトしたのは、まっすぐの人生ではないから。
3・11のあと里山に移住した熊谷さんと、世界をあちこち旅して南木曽に戻ってきた高橋さんは、期せずして重なるメッセージを生徒たちに投げかけてくれました。


熊谷さんの言葉「自分の“違和感”を大切にしよう」に対し、高橋さんの言葉「地図は“自分の中”にある」が、響きあったひとときでした。
生徒に向って語られた言葉は、56歳の私に向って語られた言葉であるようにも思われました。
――僕もまったく同じことを考えているんですよ。とっても勇気づけられました。
そうお二人に語りかけている自分がいました。
南木曽町で活躍している二人の魅力的な大人をお招きして、どう生きてきたかを語ってもらい、生徒たちと対話をしていただいたのです。
ゲストは、南木曽町で3軒のゲストハウスを経営するフォークロアの熊谷洋さんと、水産・観光業をいとなむ高橋渓流の高橋俊吾さんです。二人の若手経営者が「ナナメ上」からの目線で生徒と親しく「生きること」を語り合ってくれる、とても素敵なひとときで、それぞれ40分の講義なのですが、80分があっという間でした。
お二人を私がスカウトしたのは、まっすぐの人生ではないから。
3・11のあと里山に移住した熊谷さんと、世界をあちこち旅して南木曽に戻ってきた高橋さんは、期せずして重なるメッセージを生徒たちに投げかけてくれました。

熊谷さんの言葉「自分の“違和感”を大切にしよう」に対し、高橋さんの言葉「地図は“自分の中”にある」が、響きあったひとときでした。
生徒に向って語られた言葉は、56歳の私に向って語られた言葉であるようにも思われました。
――僕もまったく同じことを考えているんですよ。とっても勇気づけられました。
そうお二人に語りかけている自分がいました。
「本当のジェンダーフリーとは何かを考えたいと思っています」
Posted by 蘇南高等学校長.
2022年12月06日20:35
本校では、校則の見直しを進めています。
生徒たちに2段階かにわたって、校則改正についての意見を募集してきました。そのなかで、焦点は男女別の制服のありかたというジェンダー問題になってきました。
ジェンダーについては全校集会のときに、私から生徒たちに身体的性差(セックス)と社会的・文化的性差(ジェンダー)の相違について話をするとともに、それぞれがグラデーションをもった多様なものであることを紹介してきました。(性指向と性自認のことも紹介してきました。)
一方、3年生の探究学習のなかで「ジェンダーフリー」をテーマにかかげた班が、ジェンダー差別のない社会を作る方策を探究してきま した。
生徒たちが問題意識を持ったことは、とてもよいことだと私は考えています。
昨日は、本校の制服を作っている業者さんに来校してもらい、どのような制服改革の選択肢があるのかを打ち合わせしました。
世の中の流れは、新聞報道に繰り返されているように、「ジェンダーフリー」の名のもとに、下の写真の服のように男女が同じものを着る方向に流れています。言わば性の単一化(男女兼用=ユニセックス)なのです。
それは本当の「ジェンダーフリー」なのでしょうか。
たとえば、男の身体をもった人が、女としての性自認をもっており、スカートをはいて「女性らしさ」を楽しんでいるときに、「かわいいですね、素敵ですね」と心からリスペクトできるような感性を育むことが大切なのではないでしょうか。
身体にしても心のありようにしても、性にはグラデーションと多様な組み合わせがあり、それぞれを尊重できる世界観と感性をもつことが・・・、そして、その多様性がしばしば抑圧されてきたことについての問題意識をもつことが・・・、本当の「ジェンダーフリー」なのではないでしょうか。
なので、ユニセックスですべてが解決するわけではないと思うのです。
ではどうするべきか。生徒と一緒に、深く深く、考えていきます。
生徒たちに2段階かにわたって、校則改正についての意見を募集してきました。そのなかで、焦点は男女別の制服のありかたというジェンダー問題になってきました。
ジェンダーについては全校集会のときに、私から生徒たちに身体的性差(セックス)と社会的・文化的性差(ジェンダー)の相違について話をするとともに、それぞれがグラデーションをもった多様なものであることを紹介してきました。(性指向と性自認のことも紹介してきました。)
一方、3年生の探究学習のなかで「ジェンダーフリー」をテーマにかかげた班が、ジェンダー差別のない社会を作る方策を探究してきま した。
生徒たちが問題意識を持ったことは、とてもよいことだと私は考えています。
昨日は、本校の制服を作っている業者さんに来校してもらい、どのような制服改革の選択肢があるのかを打ち合わせしました。
世の中の流れは、新聞報道に繰り返されているように、「ジェンダーフリー」の名のもとに、下の写真の服のように男女が同じものを着る方向に流れています。言わば性の単一化(男女兼用=ユニセックス)なのです。
それは本当の「ジェンダーフリー」なのでしょうか。
たとえば、男の身体をもった人が、女としての性自認をもっており、スカートをはいて「女性らしさ」を楽しんでいるときに、「かわいいですね、素敵ですね」と心からリスペクトできるような感性を育むことが大切なのではないでしょうか。
身体にしても心のありようにしても、性にはグラデーションと多様な組み合わせがあり、それぞれを尊重できる世界観と感性をもつことが・・・、そして、その多様性がしばしば抑圧されてきたことについての問題意識をもつことが・・・、本当の「ジェンダーフリー」なのではないでしょうか。
なので、ユニセックスですべてが解決するわけではないと思うのです。
ではどうするべきか。生徒と一緒に、深く深く、考えていきます。
「3年生の共通テストに向けた特別編成授業が本格化する」
Posted by 蘇南高等学校長.
2022年12月05日14:33
12月になって、3年生の大学入学共通テストを受験する生徒たちは、特別編成授業(特編)を受けています。
本校のように多様な進路実現をはかる高校では、3年生全員が特編に移行することはできません。そこで対象となる生徒がホームルーム教室を離れて「学習室」を基地にして、5教科の特編に参加していくことになります。


教員は通常授業に加えて特編授業も行うので、空き時間がほとんどない、とても忙しい状態になります。でも本当の意味で「多様な進路を多様に実現する」高校であり続けるための努力です。
本校のような小規模の高校で特編をしっかり実施しているところは、そうは多くないはずです。
学習室では、特編の「空き時間」のある生徒たちが真剣な表情で自習をしています。
私はその「気迫」に圧倒されそうになりながら、3年生の受験シーズン本番を応援しています。

本校のように多様な進路実現をはかる高校では、3年生全員が特編に移行することはできません。そこで対象となる生徒がホームルーム教室を離れて「学習室」を基地にして、5教科の特編に参加していくことになります。
教員は通常授業に加えて特編授業も行うので、空き時間がほとんどない、とても忙しい状態になります。でも本当の意味で「多様な進路を多様に実現する」高校であり続けるための努力です。
本校のような小規模の高校で特編をしっかり実施しているところは、そうは多くないはずです。
学習室では、特編の「空き時間」のある生徒たちが真剣な表情で自習をしています。
私はその「気迫」に圧倒されそうになりながら、3年生の受験シーズン本番を応援しています。
「妻籠宿の囲炉裏と苗木城の頂から教育の未来を考える」
Posted by 蘇南高等学校長.
2022年12月02日20:32
今日は、島根県から本校の探究学習の指導のために来てくださった、地域・教育魅力化プラットフォームの長谷川勇紀さんとともに、初冬の南木曽・中津川を歩き回りました。(もちろん私は年休取得。)
妻籠宿では本陣と脇本陣を見学しました。脇本陣では、囲炉裏の煙に陽射しがさし込む風景を楽しみました。今年はコロナ予防のための写真撮影禁止が解除されているので、私も初めて記念の1枚を撮れました。

苗木城からは冠雪した富士見台から恵那山の稜線と足元の青い木曽川の美しいコントラストを楽しみました。絶景の山城なのです。

もちろん教育のこと、地域との連携のこと、自分自身のキャリアデザインのことなど、たくさんのことを長谷川さんと語り合いました。
私にとって「いのちの洗濯」になった一日でした。長谷川さん、本当にありがとうございました。
蘇南高校の教育を通じて全国のすばらしい方々とつながりあい、教育と地域の未来をこれからも考えていきます。
妻籠宿では本陣と脇本陣を見学しました。脇本陣では、囲炉裏の煙に陽射しがさし込む風景を楽しみました。今年はコロナ予防のための写真撮影禁止が解除されているので、私も初めて記念の1枚を撮れました。
苗木城からは冠雪した富士見台から恵那山の稜線と足元の青い木曽川の美しいコントラストを楽しみました。絶景の山城なのです。
もちろん教育のこと、地域との連携のこと、自分自身のキャリアデザインのことなど、たくさんのことを長谷川さんと語り合いました。
私にとって「いのちの洗濯」になった一日でした。長谷川さん、本当にありがとうございました。
蘇南高校の教育を通じて全国のすばらしい方々とつながりあい、教育と地域の未来をこれからも考えていきます。
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