「男子バレー部の外部コーチと打ち合わせをする」

Posted by 蘇南高等学校長. 2022年04月15日18:58
 今年度、男子バレー部の外部コーチを田中修先生におつとめいただくことになりました。
 田中先生は、岐阜県の高校の体育科教師として長年お勤めになり、中津商業高校などでバレー部のご指導をされてきた、まさにこの道のプロです。南木曽町在住で、蘇南高校のOBでもあります。

 岐阜県の高校でのお勤めを完全に退かれたのを機に、母校の部活動の支援をお願いしたところ、快くお引き受けいただきました。以前に田中先生は、長野県の高校再編についての懇談会が開かれた折に、わざわざ足を運んでくれて、県境の小さな高校の存在意義について発言してくださったこともあります。心温かな先生です。

 クラブの規模は小さくても一生懸命練習している生徒たちを、田中先生のような方に指導していただけることになり、今後がとても楽しみです。
 田中先生、なにとぞよろしくお願いいたします。

  


「北海道新聞の文化欄にインタビュー記事を掲載していただく」

Posted by 蘇南高等学校長. 2022年04月14日18:55
 4月12日(火)の『北海道新聞』の文化欄に、「暗記ではなく、想像し、共感し、対話して」というタイトルで私のインタビュー記事が掲載されました。
 昨年先に『岩波講座世界歴史01世界史とは何か』を出版したことから、今の時代に世界史を学ぶ意義とか、ウクライナ戦争をどう見るのかなどについて、記者さんからの質問に答えてみたのでした。オンラインでインタビューを受けるという方法で実現した記事です。(語っている自分の画像を見て、不思議な感覚を抱いています。)
 
 記事の一部は、北海道新聞のホームページで紹介されていますので、よろしければコチラをお読みください。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/668371?rct=n_culture
  


「保護者の努力が高校の景観を一新する」

Posted by 蘇南高等学校長. 2022年04月13日21:02
 今日は、夜18時半からPTA常任理事会を行いました。4月23日のPTA総会に向けて、昨年度の事業報告・決算報告を確認していただくとともに、今年度の事業計画案と予算案を審議していただく大切な会議です。
 木曽町の北部から岐阜県中津川市までの広い通学区の各地より、役員の皆さんが集まってくださいました。本当にありがとうございました。

 私が蘇南高校に赴任した2年前は、ほとんどのPTA活動が中止でした。昨年度は、感染予防に気を付けながらなるべく活動を行おうとしました。
 夏の文化祭のときのPTA展示では、驚くほどたくさんの「思い出の品」「自慢の趣味」などを出品してくださり、ミュージアムのようになりました。同じく夏の環境整備作業ではグラウンド周辺の雑木を見事に伐採していただき、前庭の景観が見違えるように美しくなりました。
 ミツバツツジが咲き誇るこの時期になると、本校の雰囲気が2年前の鬱蒼としたものから花々に彩られた明るいものに変化したことが、明瞭にわかります。今日、来校された保護者からも「明るくなりましたよね」と声をかけていただき、とても嬉しい思いがしました。
 今年度もPTA展示、環境整備作業、PTA通信を続けるとともに、3年ぶりにPTA研修が復活できればと思っています。

 コロナ禍を乗り越えて、保護者の皆様にも蘇南高校生活を楽しめるような活動を企画していきたいと思います。
 蘇南高校をつうじて保護者の皆様と教職員が出会うことができた幸せを、学校づくりとか思い出づくりにつなげていければと願っています。
  


「何気ない「おはよう」の一言に思いを込める」

Posted by 蘇南高等学校長. 2022年04月12日20:39
 新年度のスタートにあたり、昇降口には朝早くから生徒会執行部の生徒諸君が並び、登校してくる仲間たちに「おはようございます」と、元気よく挨拶をしています。
 南木曽駅から本校に至る通学路の交差点には先生方が立って、朝の交通安全指導をしています。春は交通事故の多い時期なので、生徒の安全を守りたいという思いからの立番です。そして校舎に入ってすぐの玄関ロビーでは、風紀委員会が身だしなみチェックをしています。と言っても校則違反があるわけではないので、ここも挨拶をしあう場のようなものになっています。

 教室に向かうまでに実の多くの仲間たちや先生方と挨拶を交わしながら、新年度がスタートするのです。
 
 私も時間の空いている限り、なるべく朝は昇降口に立って、登校してくる生徒たちに挨拶をするようにしてきました。一緒に挨拶をしてきた先生方が人事異動で転勤してしまい、淋しい思いをしていましたが、新しく生徒会主任になった久保田先生が「今年から私が立ちます」と言って並んでくれるようになりました。同志の登場に感激なのです。

 「おはよう」という何気ない一言なのですが、思いを込めて言うようにしています。今日も学校に来てくれてありがとう、会えて嬉しい、と。
  


「桜が散り始めてもミツバツツジが満開に」

Posted by 蘇南高等学校長. 2022年04月11日19:09
 今日は、全学年が整理テストでした。特に2・3年生は、本校での学びのなかで自分の力がどれだけ伸びたのかを確認する大切な機会になります。1年生は、数学・英語が習熟度別授業になっていくので、その講座編成のための参考にもなるテストです。

 蘇南高校の前庭の桜はあっという間に散り始め、かわりにミツバツツジが鮮やかなピンク色の花を咲かせ始めました。本校の校章になっている花でもあります。
 隣の天白公園も見事なミツバツツジの「海」となり、先週末からミツバツツジ祭が開かれています。
 昨年度、雑木を伐採した前庭には、これから今春の卒業生が寄贈してくれたミツバツツジ20本と、南木曽町さんが寄贈してくださる30本の合計50本が植えられます。天白公園に並ぶようなツツジの名所にしたい。そんな思いで、南木曽町の向井町長さんたちと学校づくりをしています。

 この素晴らしい景観の中で新年度を出発できる幸せをかみしめています。

  


「最高の春の風景を見ながら、でもやっぱりウクライナのことを語りかける」

Posted by 蘇南高等学校長. 2022年04月08日18:04
 前庭では、満開の桜に加え、鮮やかな色のミツバツツジ(岩ツツジ)も咲き始め、まさに「花の海」です。今日は青空に聳える南木曽岳とすばらしい風景を織りなしていました。蘇南高校に身をおいて迎えた春は3回目なのですが、とりわけ見事な世界を見ることができています。

 今日は、1年生のオリエンテーションと対面式が行われました。対面式は、生徒会の企画に沿ってすべてが進行し、執行部から生徒手帳と記念の鉢植えが1年生に贈られました。そして委員会・部活動の紹介が行われ、自主的に取り組む高校生活の魅力について、先輩が後輩に懸命に伝えていました。

 対面式の冒頭で、あらためて私から全校生徒に語りかけをしました。
――ロシアがウクライナで民間人を大量に虐殺していることが明らかになって、私たちはニュースを見るたびに心がつらくなります。でもロシア国民のプーチン人気は圧倒的であるとのこと。大量虐殺のニュースは、プーチン大統領によってフェイクニュースとされて、ロシア国民もそれを信じているからです。
――では、日本社会に生きている私たちは、そんな事態に陥ることがないと本当に言いきれるかを考えてほしいと思います。ネットのニュースだけで物事を判断している人は、実は自分の好みを人工知能が識別して好みに合うものだけがニュースとして目の前に配信されているということに、自覚的でなければなりません。自分の好みとは違う、新聞とかテレビのニュース、書籍から学ぶという生き方をしていってほしい。皆さんに特にこのことを呼びかけます。
  


「私たちの高校だけの独自の「入学する瞬間」」

Posted by 蘇南高等学校長. 2022年04月07日18:20
 蘇南高校創立以来、第70回目の入学式を、満開の桜のもとで挙行しました。新1年生49名が、今日から蘇南高等学校生となりました。

 本校の入学式は、①新入生の呼名、②校長による入学許可、③新入生代表の宣誓…と多くの高校で行われている次第に続いて、④新入生全員による宣誓署名…があります。昭和50年代の村山正校長(のちに長野県教育長)の発意で始まり、代々受け継がれているものです。
 私はこう新入生に語りかけました。

――「法律上は、その高校に「入学した瞬間」は、校長が入学を許可した瞬間です。しかし、蘇南高校の「入学した瞬間」は、「全員の署名簿を提出したとき」なのです。校長の許可だけでなく、生徒の皆さんの主体性があって高校生活が始まる。これが蘇南高校の伝統です。」

 BGMが流れるなか、一人ひとりが心を込めて署名している光景を見ながら、私は、この生徒たちの未来の幸せを祈っていました。(入学式なのだから感極まることはないだろうと油断していたのですが、思わず涙が流れそうになったのでした。)

 私は校長講話のときにはいつもパワーポイントを使ってスピーチしています。今日は、「1ミリの成長からすべてが始まる」というテーマで話をしました。

――「蘇南高校の学校目標は、「開拓者精神」です。私たちが考える開拓者とは、「未来の人々の幸せを想像して、今の自分が努力する」、そのような人のことです。ゆえに蘇南高校の3年間は、「未来の人々の幸せ」とは、どのようなものなのだろうかを考え抜く日々になります。同時に、その日々は、学びを積み重ねるなかで「どれだけ成長できたか」をふりかえり、新しい自分に出会っていく日々です。1ミリの成長でもいい。その1ミリの成長を積み重ねていくことで、皆さんはきっと地球温暖化とか世界平和といった人々の幸せを左右する巨大な課題に立ち向かう開拓者になっていくでしょう。
(学校長式辞の全文はコチラです。https://www.nagano-c.ed.jp/sonan-hs/pdf/20220407_kouwa.pdf )

 コロナ対策のために、録音を聞くだけであった「校歌吹奏」のところでは、今回初めて音楽の原先生に独唱をしてもらいました。
――永久(とわ)に揺るがぬ心もて
  ああ蘇南 蘇南高校
この言葉が体育館の中に響き渡ったのでした。

 新入生の皆さん、これから思いきり一緒に学んでいきましょう!
  


「「ありがとう」にありがとう!」

Posted by 蘇南高等学校長. 2022年04月06日18:22
 今日は、令和4年度の始業式を行いました。新しく赴任した11名の教職員を生徒に紹介し、「多くの教科担任・クラブ顧問が交代することになるけれども、新たな出会いを楽しんでほしい」と呼びかけました。

 校長講話のタイトルは、「「ありがとう」にありがとう!」としました。

 始業式・入学式に合わせたかのように、蘇南高校の前庭は見事なまでに桜並木が満開です。田中木材店さんや校用技師さんの尽力により雑木が伐採されて、この春からすばらしい風景が実現しています。ここに卒業生と南木曽町さんのご厚意で、ミツバツツジ約50本が、間もなく植えられます。来年度の春は、さらに見事な「花の海」になるでしょう。

 たくさんの方々の優しさに支えられて、私たちは生きています。そのことに蘇南高校の生徒たちはしっかり思いを致しており、折々に生徒たちの「ありがとう」という言葉が聞こえてきます。
 たとえば、修学旅行で夜遅くにバスから降りてきたときに、生徒たちは皆で並んで教職員に感謝の思いをスピーチしてくれました。この3月の卒業生からは、卒業式のあとにQRコード付きの置手紙が教職員に届きました。一人ひとりの感謝の思いを伝えるYouTubeのメッセージビデオを残していってくれたのです。

 生徒の皆さんからいただいた「ありがとう」という言葉に支えられて、私は、今、こうして生きていられるのだと実感しています。皆さんからの「「ありがとう」にありがとう」という思いでいっぱいなのです。

 蘇南高校にはたくさんの「ありがとう」が花開いています。その校風を、今年度も守り育てていきたいね。…そう語りかけた校長講話でした。(全文はコチラです。https://www.nagano-c.ed.jp/sonan-hs/pdf/20220406_kouchoukouwa.pdf )
  


「本年度もよろしくお願いいたします」

Posted by 蘇南高等学校長. 2022年04月05日15:44
 今日は、一日かけて職員研修会を行いました。
 特に午前中は「『知の泉』の対話」というテーマで、昨年度に①各学年が取り組んだキャリア教育・探究学習の創意工夫、②教員一人ひとりが取り組んだ授業・クラス経営・部活動の創意工夫を発表し合い、みんなでシェアしました。
 迷ったら方向転換できるキャリアデザイン、社会課題と自分の好奇心を交錯させる探究学習、生徒のヤル気を引き出す授業…などについて、先生方がいかに努力を重ねているかがよくわかり、令和4年度は、それをさらにブラッシュアップしていこうと語り合ったのでした。

 本校の進むべき航路に向って、すでに航海は始まっています。校長からは、その航路について説明することを極力省きました。むしろ先生方がいかに航海をしているか(同じベクトルをもって創意工夫をこらしているか)を交流することを、今日の職員研修会のテーマにしたのでした。
 私は、この「仲間たち」と一緒に学校づくりができる幸せをかみしめています。

 いよいよ明日から始業式です。
 みんなで咲き始めた桜を見ながら記念撮影をしました。
 「教職員一同、蘇南高校の生徒の皆さんのために頑張ります。本年度もよろしくお願いいたします。」
  


「ミツバツツジの開花と初職員会」

Posted by 蘇南高等学校長. 2022年04月04日17:25
 今日は、新年度の初職員会でした。11名の転入職員を紹介し、午前中いっぱいかけて、新学期をスタートさせるための職員会を行いました。本当に膨大な内容なのですが、ここをしっかり打ち合わせることで一年間のスタートダッシュができるのです。
 それぞれの係の主任もここで大幅に入れ替わっています。でも新しいメンバーがとてもしっかりと提案したり連絡したりしているのを見て、「今年も行ける」と私は確信したのでした。
 午後も学年会・係会・教科会・委員会と、多くの会議が連続しました。さらには入学式に向けた打ち合わせなどが重なります。

 ふと前庭を見ると、寒の戻りのなかですが、本校の校章にもなっているミツバツツジ(イワツツジ)が咲き始めていました。日当たりの良い図書館棟の南側、一つの株だけなのですが、ああ、この美しいピンク色の花々に今年も出会えたのだと、感無量になりました。

 大学や専門学校を出たばかりで、いきなり学校の全力疾走の日々に身を置いている職員も多くいます。ひとりひとりを支えていきたいと思った一日でした。